若いうちからの代表的な老後対策は以下の3つです。
- 老後資金がいくら必要か計算する
- 老後に必要な金額を現役生活中に用意する
- 老後は貯めた資金を取り崩しながら生活する
この3ステップが老後対策として挙げられる代表的なものですが残念ながら失敗に終わります。
何故なら(1)老後資金がいくら必要か計算することが出来ないからです。
- 老後資金を計算できない理由
- 若い世代はどのように老後対策をすればいいか?
この2点に絞って解説していきます。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
老後資金を計算できない理由
老後資金はこの計算式によって算出されます。
〚年間生活費×老後の年数〛
この2つの要素で計算されますが、どちらも簡単に計算することは出来ません。
年間生活費
『老後にいくらぐらい必要か?』というアンケートを取ると
- 夫婦2人の老後の最低日常生活費:月額平均22万1000円
- ゆとりある老後生活費:月額平均36万1000円
この結果を見て『ゆとりある生活を目指そう』と36.1万×12か月=約433万円
年間生活費は約433万円と考えると痛い目に合うかもしれません。
何故なら予測の難しいポイントが複数あるからです。
- 物価の変動(インフレ・デフレ)
- 生活スタイルの変化
- 病気などによる健康状態の変化
- 時代の流れによる生活環境の変化などその他いろいろ
現在の生活費がそのまま老後を迎える30年~40年後にも成り立つのか?誰にも分かりません。
更に約433万円にはもう一つの疑問が生じます。
あなた自身が必要な金額は、『平均値と同じ』なのか?
世の中にはお金持ち~貧乏まで様々な境遇の人が存在しますが、『平均の人』というのはどんな人でしょうか?あなたは平均の人ですか?
平均を目標とすることに何の意味があるのか?
結局『年間生活費』はいくら必要なのか?正しい数字を出すことは不可能です。
老後の年数
老後の年数を算出する方法は2点です。
- 何歳で退職するのか?
- 何歳まで生きていられるのか?
2つとも予測が難しいです。
定年は、この40~50年の間で15年も伸びました。
最近も70歳まで定年を伸ばそうと話題になっていましたね。
あなたが退職するのは60歳?65歳?70歳?75歳?
退職直前の年収を400万円とした場合、5年働くだけで2000万円も稼げることになります。
いつまで働くかによって、老後資金の必要額は何千万円と違ってきます。
寿命の予測は最難関です。
一般的な考え方としては『平均寿命』が挙げられます。
男性の場合81歳、女性の場合87歳と言われていますが、現時点で30代の人の半分は95歳まで生きると言われています。
更に平均寿命は伸び続けていて、2007年に生まれた子供の50%は107歳まで生きると言われています。
色々な検証データや噂などが出回る世の中で、唯一言えることは『人の寿命は誰にも分からない』ということです。
まとめ
- 年間生活費
- 老後の年数
この2つはどちらも『分からない』という事です。
つまり『老後資金の必要額も分からない』という結論になります。
しかも!何とか『老後資金の必要額』を算出したとしても、そのうちどれだけの金額を公的年金でカバーできるか分かりません。
現在50代の人は年金定期便を確認すれば大体の年金支給額を把握することは出来ますが、若い世代の場合はどうでしょうか?
『年金は本当に貰えるの?』という状況なので、いくら老後資金のシミュレーションをしても不安が残る結果となるでしょう。
以上の事から老後資金を計算することは出来ません。
若い世代の老後対策
20代~40代の若い世代がやるべき老後対策は一つです。
〚今から出来ることをしっかりやる!〛
必ず将来訪れる老後に向けて今からやれる対処方法をしっかりやりましょう。
- 本業をしっかりやる(収入の確保)
- 節約できるものは今すぐ取り掛かる(支出の削減)
- 副業にチャレンジしてみる(副収入の確保)
- インデックス投資をやる(お金にも働いてもらう)
老後の不安=お金の不安です。
- 年金だけで生活費は足りるのか?
- 旅行など趣味に使えるお金を用意できるのか?
- 介護や病気など突発的な出費に対応できるのか?
しかしこういった不安は何も老後に限ったことではありません。現役時代にもお金の不安はあります。
- 子供の教育費は足りるのか?
- 会社をクビになったらどうしよう?
- 突然病気になって働けなくなったらどうしよう?
”老後の為”と限定しなくても『個人資産はあればあるほど選択肢が広がる』
老後という未来からの逆算を一回忘れて、今日よりも楽しく安心できる明日を迎えるために『今日ベストを尽くす』ことを考えましょう。
そうすれば結果として未来(老後)の対策にも繋がるでしょう。
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