つみたてNISAを選ぶ際に必ずと言っていいほどオススメされる『S&P500』
とりあえずS&P500を買ってみた人も多いでしょう。
しかしS&P500ばかり買い続けて良いのか?その疑問にお答えします。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
S&P500とは?
S&P500とは米国の代表的な株価指数です。
米国の代表的な大型株500銘柄を時価総額で加重平均で指数化したものです。
S&P500指数に連動するファンドに投資すればアメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果が期待できます。
S&P500採用銘柄の基準
S&P500採用条件は4つ
- 米国企業である
- 時価総額が131億ドル以上
- 四半期連続で黒字利益を維持している
- 株に流動性があり浮動株が発行済株式総数の50%以上
米国企業である
アメリカには世界各国の企業が集まっていますが、S&P500に採用されるのはあくまで”アメリカ企業のみ”となります。
時価総額が131億ドル以上
131億ドルは日本円に換算すると約1兆4000億円です。
日本でこの条件を満たす企業は110社程度しかありません。
アメリカでは条件を満たす企業が500社以上あるわけですからマーケットの規模の大きさを実感することが出来ます。
四半期連続で黒字利益を維持している
コロナショックなどの特殊事情においても赤字を出す企業は相応しくないということで除外されてしまいます。
黒字利益を出し続ける成長企業のみ採用しているということです。
株に流動性があり浮動株が発行済株式総数の50%以上
流動性とは、当該銘柄についての取引が活発に行われているかを表す指標です。
売買の成立が少ないようであれば”流動性が乏しい”と言います。
浮動株とは、マーケットで流通している株式のことです。
大株主などは保有している株式を滅多に売買しないので100%浮動株になることはありません。
流通する株式が発行済み株式総数の50%以上であることがS&P500に採用される条件です。
四半期に一度銘柄の入れ替え
S&P500では四半期に一度銘柄の入れ替えを行います。
上記4つの基準を満たしていなければその都度入れ替えが行われるため、S&P500に採用され続けるのは非常に困難な事です。
またAという企業の業績が好調で基準を満たしていても、他のBという企業がさらに業績を伸ばしていればAは組み入れられることはありません。
S&P500は米国株の中で常にトップに位置している大企業の証という事になります。
投資の神ウォーレンバフェットの教え
ウォーレンバフェット氏は2021年5月に行われた自身が率いる投資会社バークシャーハサウェイの株主総会で『一般投資家なら、個別株よりもS&P500株価指数へ投資したほうが賢明だ!』と株主たちへ述べたそうです。
また妻への遺言で『私が死んだら資産の90%をS&P500に投資して、残りの10%を米国の短期国債に投資しなさい』と記しているのも有名な話です。
投資の神の声もあって最近では『とりあえずS&P500に投資する』という人が増えています。
本当にS&P500に集中投資してもいいのか?
結論
【投資初心者なら大丈夫です!】
投資の初期段階では時間はかかるけど安定して資産を増やせる投資が良いでしょう。
この投資に相応しいのが米国市場のインデックスに連動した投資信託(S&P500)なので投資初心者にはまず最初にオススメするべき投資商品となります。
メリット
企業の分散
S&P500は優秀な銘柄500社が集まっています。
自分で優秀な銘柄を見極めることは難しいので厳選して貰えるのは投資初心者にとっても嬉しいものです。
業種の分散
S&P500に採用されている銘柄の25%はIT企業となりますが、その他ヘルスケア・生活必需品など業種の分類もある程度されていることからITが業績下降気味でも他の業種が支えあう形となるので大きな下落を免れることが出来ます。
円建て商品がある
米ドルの商品を買うとなると円→ドルに変更するひと手間がありますが、S&P500に連動する商品には円建て出来るものが多数あります。
- 円をドルに変えるひと手間が無い
- 為替相場を意識しなくてよい
デメリット
S&P500の弱点
500銘柄もあれば、細かく見てみるとあまり業績の良くない企業の株式も結果的に保有してしまう事になります。
そういった企業がパフォーマンスの足を引っ張る形となる場合があります。
また株価のパフォーマンスが良くても様々な理由でS&P500に採用されないケースもあります。
例:テスラ

2020年3月のコロナショックから2020年末にかけて電気自動車製造販売を営むテスラの株価は約8倍になりました。
しかしテスラは2020年12月までS&P500に採用されませんでした。
S&P500に集中投資していた人はテスラの大きな株価上昇の恩恵を受けることは出来ませんでした。
S&P500は『時間はかかるが安定して資産を増やせる』と言いましたが、それは『すぐに大きなリターンを得ることは難しい』という意味でもあります。
あくまで10年・15年という長期間運用して、マーケットの上げ下げを繰り返しながらも含み益が増えていくものだということを理解していただきたいです。
まとめ
S&P500に集中投資して本当に大丈夫なのか?
資産形成を始めたばかりの人ならS&P500に集中投資して大丈夫です。
資産形成を始めたばかりの人は、時間はかかるけど安定して資産を増やせる投資が良しとされており、それにふさわしいのが米国市場のインデックスに連動した投資信託であり、代表格が『S&P500』なので投資初心者にまず最初にオススメするべき商品です。
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