9月13日の夜にCPIを公表し事前に予想していた数字よりも大きかったため米国市場は大暴落となりました。
普段日本で生活している人にとっては馴染みのないCPIという言葉
CPIとは一体何なのか?何故暴落を招いたのか?株式市場・為替に与える影響はどれぐらいあるのか?など徹底解説!
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
CPIとは?
CPIとは『消費者物価指数』のことで、米労働省が毎月中旬に公表しています。
衣料品や食料品など約200品目の価格の変化を調査して指数化したもので、アメリカ国民の生活水準を示す重要な指数となっています。
消費者が購入したモノやサービスの物価を把握することで『インフレ率』を分析する際の最重要指数として株式市場関係者からも注目されています。
CPI上昇するとどうなる?
CPIが上昇するという事は、物価が上がったという事です。
物価が上がると企業の売り上げも好調になり、社員の賃金や株式配当の増加に繋がります。そして賃金が増加することにより家計の収入が増え、消費の増加へと還元され、モノやサービスの販売がまた更に加速して物価が上昇するという流れになります。
物価上昇
↓
給料アップ
↓
支出額アップ
↓
物価上昇
これを『インフレ』と言います。
つまりCPIが上昇するとインフレが起きると言えます。
インフレと利上げ
『インフレって給料も上がって家計に余裕が出来るから支出も増えて経済も回って良いように思えるけどダメな事なの』と疑問に思いますよね?
例えば、『給料も上がって物価も上がれば』そこまで生活が苦しくなることもないでしょう。しかし国民全員の給料が上がることはないですよね?給料が上がらない人にとっては『物価のみ』が上昇して家計を圧迫して生活が出来なくなります。
そこでインフレを制御する働きとして『利上げ』が実施されます。
利上げとは、家に対するローン金利や銀行が企業にお金を貸す際の金利など、世の中の様々な金利を上げるために中央銀行が実施することです。
では何故、利上げを行うとインフレを制御できるのか?
- 金利が上がるとお金の借り入れで借りる側が不利になる(多く金利を払う為)
- 企業・個人の借り入れが減る
- 企業の投資が減る・個人の支出が減る
- 企業の業績が伸びず雇用を減らす・モノやサービスが売れなくなる。
- 人材が余り給与が上がりづらくなる
- 売れないのでモノやサービスの値段が据え置かれる
- 景気の伸びが低迷する
このようなサイクルとなり利上げはインフレを抑える効果があるのです。
何故株価は下落した?
9月13日の夜アメリカでCPIが公表された後に株価が急落しましたが何故そのようなことが起こったのか?
9月13日に発表されたCPIは前年比で8.3%上昇しました。これは事前予想よりも大きかったためインフレが加速しているとして『利上げ』の実施が予測されました。これに対して株式市場は警戒を強めました。
先ほども説明した通り、利上げが実施されれば企業の成長スピードは鈍化することが予想できる為、株式市場が大きく下落したというわけです。
更に利上げは為替にも大きな影響を与え、金利が上がりそうなドルを多く持っていた方がお金が増えるため日本円を売ってドルを買うという『円安』の状況が生まれて13日夜には143円→144円後半まで一気に円安が進みました。
円安が進むと海外からの輸入商品が高くつくことから日本企業への懸念事項が増えて日本株式にも影響を及ぼします。(円安は逆に輸出では有利となるので覚えておきましょう。)
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