2018年1月に開始されたつみたてNISA
3年半の間に様々な暴落場面に遭遇しましたが、淡々と積み立てを続けた人は全員含み益の状態になっていると日本経済新聞が記事にしています。
つみたてNISAの現状の把握とこれからの対策について知ることで今後どのようにすればいいのか理解しておきましょう。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
つみたてNISAの現状確認
こちらは日本経済新聞がまとめた3年半の含み益ランキングになります。

2018年1月末時点でつみたてNISAに採用されていた追加型株式投信に2021年6月末までの42か月間、毎月末に3万3333円ずつ積み立てた場合、含み益はいくらになったか?というランキングです。
結果
全てのファンドで含み益となっています。
運用成績が最下位だったファンドでさえも、2万7千円の含み益という状態です。
つみたてNISAをやっている人全員が含み益になっているという最高の結果となりました。
ちなみに最下位だったファンドはどんなファンドなのか?
〚東京海上・円資産インデックスバランスファンド(愛称:つみたて円奏会)〛
- 日本債券:70%
- 日本株式:15%
- 日本REIT:15%
日本に特化したバランスファンドですね。
次は反対に一番含み益が大きかったファンドを見てみましょう。
〚楽天・全米株式インデックスファンド〛
米国の上場企業の約4000社に投資できるファンドです。
含み益は70万円を超えていて投資元本の1.5倍になっています。
この結果を見ると2018年1月~2021年6月の3年半ではアメリカが強かったということになりますね。
これだけ景気のいい話を聞くと『つみたてNISA最強』『やれば必ず儲かる』みたいな気持ちになりがちですが注意が必要です。
【リターンとリスクは表裏一体】
『どれを買っても全員が含み益』ということは裏を返せば『どれを買っても全員が含み損』になりえるという事です。
特にインデックス投資では『みんな一緒に儲かって』『みんな一緒に損をする』このようなことが平気で起こる投資方法なのです。
私自身このブログで、つみたてNISA口座でインデックスファンドを毎月積み立てる投資方法をオススメしていますが暴落場面の備えも必要なので今こそやっておくべき対処について解説していきます。
今後の対策
暴落シミュレーションをしてみる
現在の含み益をそっくりそのまま含み損にしてみましょう。
2018年1月に積み立てを開始した場合2021年6月までの42か月間で投資元本は約140万円になります。
元本140万円に対して含み損を抱えたと仮定した場合どうでしょうか?
楽天・全米株式インデックスファンドの場合、70万円の損失となり資産が半分になっています。
こういう最悪な状況も普通に起こりうるというシミュレーションを今のうちにすることで、いざ暴落場面に差し掛かった時に慌てずに済むでしょう。
ポジションを整理する
お金を減らさない最も効果的な対策は『リスク資産を減らす事』です。
- 持っている株式を現金化する
- 持っている不動産を現金化する
- 株式80%、債券20%の配分を株式50%、債券50%に組み替える
このような感じです。
しかしこの対処法には欠点があります。
つみたてNISAは基本的には20年間バイ&ホールド(買ったら売らない)が原則となっています。
めったに起こらない暴落のために株式を手放すのはナンセンスなことです。
複数の収入源を用意しておく
つみたてNISAで20年間投資を続けるなかで一番難しいのは投資資金(種銭)を用意することです。
リアルな社会では感じることは難しいですが株式の世界では現在は”好景気”です。
好景気だからこそ株式の値段が上がり続け全員が含み益の状態です。
つまり株式が暴落場面に遭遇した場合は”不景気”ということになります。
社会が不景気になるとリストラや給料の減額・ボーナスカットなど収入減となる要素が目白押しです。
収入が減ってしまうと今まで通りつみたてNISAを続けることも難しくなります。
そこで今のうちに副収入を手に入れる準備をしましょう。
- ブログ
- YouTube
- ネット販売
仮に月数万円でも稼ぐことが出来ればその資金を投資の種銭として使えます。
不景気では投資資金を補う役目を果たし、好景気では投資資金の加速力をアップさせる役割があります。
まとめ
- つみたてNISAの現状確認
- つみたてNISAの今後の対処法
この2点について解説しました。
2018年1月に開始されたつみたてNISAは2021年6月末時点で対象ファンドの全てが含み益となっています。
米国株が一番強く、債券を多く含むバランスファンドが一番弱い結果となっています。
インデックス運用では『みんなが一緒に利益を出して、みんなが一緒に損をする』投資スタイルです。
長期目線では99.9%勝てる見込みですが、いざというときの対処法も考えておかないといけません。
対策として
- 暴落シミュレーションをしておく
- ポジションを整理する(株を売って現金比率を上げる)
- 副収入を得る
株式が好調の今こそ対策をしておくことで暴落場面に遭遇した時に対処が可能となります。
【リターンとリスクは表裏一体】この言葉を胸に刻んでおきましょう。
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