借金返済の正しい順番を理解していますか?
間違った知識だと将来の返済額に大きな差が出るかもしれません。
支払額を少なく早く完済できるようにしましょう。
私はアルバイトで生計を立てていますが、2016年から節約と投資をしていて資産額は800万円を超えました。
私自身、借金はしたことがありませんが、投資の勉強で培った利率に関しては知識があるので借金返済の手助けができると思っています。
借金の種類

- 奨学金(0~2%)
- 住宅ローン(変動0.4~固定2%)
- 教育ローン(3~6%)
- 自動車ローン(3~6%)
- カードローン(リボ払い)(15~20%平均18%)
他にもあるかもしれませんが(闇金など)種類はこのようになっています。
上から下の順に利率が高くなっています。
まずは借金の把握をしましょう。
1社だけならその借金を返して終わりですが、何社からも借りている場合は、完済額と利率を書き出してみましょう。
借金返済の正しい順番

借金返済の正しい順番は簡単です。
とにかく利率の大きい借金から返済
残金は関係ありません。
- 奨学金:200万
- 住宅ローン:1000万
- 自動車ローン:30万
- カードローン:150万
この場合、4→3→1=2
奨学金と住宅ローンに関しては、それぞれの契約により変動することがあるので順不同です。
自動車ローン30万、カードローン150万と金額に差があり、借金の会社の数を減らそうとまずは30万円を返済したほうがお得に感じるかもしれませんが間違いです。
カードローン150万円の利率が年15%とすると、1年で225000円も負担しなくてはいけません。
対して自動車ローン30万の利率が最大6%だとすると、18000円で済みます。
素早く利率の大きい借金の元本を減らす努力をしましょう。
極端な例として、自動車ローン5000円、カードローン50万円だとしても自動車ローンは無視をして、カードローンに集中しましょう。
5000円→5300円
50万円→57万5000円
300円増えても気にならないですよね?75000円増えたら大変です。
利率が同じなら返済額の小さなものから確実に
カードローンで3社から借りている場合
- A社:100万
- B社:30万
- C社:50万
B→C→Aの順番に完済していきましょう。
繰り上げ返済は必要か?

繰り上げ返済の考え方は2つあると思います。
大前提
大前提として、利率3%を超えるものに関しては、返済に余裕があるようなら繰り上げ返済を行いましょう。
教育ローン・自動車ローン・カードローンが当てはまります。
奨学金・住宅ローンの繰り上げ返済に関しては2通りあります。
1.素直に繰り上げ返済を行う
奨学金・住宅ローンの繰り上げ返済に関して、お金に余裕があれば素直に繰り上げ返済を行うのはもちろんいいことです。
単純に完済年数を減らすことが出来るため、完済後に老後の資金も計画することが出来るでしょう。
さらに元本が減ることから毎年の利息も少しずつですが減っていく効果が期待できます。
2.繰り上げ返済を行わずに投資に回す(おすすめ)
私のオススメはこちらになります。
奨学金に関しては利率0%ということもあるでしょう。
急いで返済してもお金に関して特別いいことはありません。
気持ち的には返済し終わったという安堵感はあります。
しかし多く返済できるお金を投資に回すことが出来れば、借金返済+投資の利益というオマケが付いてきます。
毎月5000円多く返済できるところを、毎月5000円投資に回すと、10年間の投資利回り5%で計算してみると、元本60万円+利益17万6千円=77万6000円となります。
繰り上げ返済を行うと、元本60万円は借金返済60万円で無くなってくれますが、利益の分は手に入りません。
返済を急がないことによって利益が出る可能性もあることを知っておいて欲しいです。
投資利回り5%は現実的な数字になります。
だからこそ利率の低い、奨学金・住宅ローンの繰り上げ返済を行わないことをオススメ出来るわけです。
ここで一つの疑問が生じます。
投資利回り5%出るなら、3%の自動車ローンなども返済しないほうが2%の利益が出て良いのではないか?
これは間違いになります。
投資利回り5%というのは、10年~20年と長期間かけて確率が平均化されることにより5%という数字が出るわけで、毎年必ず5%出るという意味ではありません。
3~5年などの短い期間ではマイナスになる確率も非常に高いでしょう。
それに対して自動車ローンは固定金利ということで必ず3~6%取られますから危険です。
あくまで奨学金・住宅ローンのみ投資を選択肢の一つとして考えましょう。
自己破産の基準

借金の最後の手段が「自己破産」になります。
裁判所で手続きをして全ての借金を0にする。
どうしても返済が厳しいようでしたら選択肢の一つとして考えてほしいです。
あくまで私の考える基準として、いくつもの借金の毎月の支払額を足してみてください。
住宅ローンは家賃として考えるため、借金に入れなくていいです。
サラ金などは毎月の最低支払額というものがあると思います。
住宅ローンを除く借金の合計金額が、手取り収入の25%を超えている場合、残念ながら支払い能力が無いと判断したほうが賢明です。
ボーナスを使ってなんとか支払えている方はギリギリの状況です。
ボーナスもなく、借金が収入の25%を超えている場合は「自己破産」の申請をしたほうが良いと思います。
とても厳しい環境で、心も疲弊してしまう状況で自殺という選択をしてしまう人もいると思いますが、自殺するぐらいなら自己破産を選択したほうが絶対いいです。
25%未満の場合はなんとか返済は可能です。
日々の生活を切り詰めて完済を目指しましょう。
ボーナスなどが出る場合はすべて使用して利率の高い借金の元本を減らすよう心がけましょう。
何故25%が基準なのか?
私が実践している給料4分割法があり貯金の項目が25%となります。この貯金項目を借金返済に使えば確実に減らすことが出来るためです。
詳しく給料4分割法が知りたければこちらの記事を参考にしてください。
こちらの方法は行動(実践)さえ出来れば誰にでも可能です。
実際には行動も出来ない人がほとんどでしょうが、借金を少しでも減らしたいと考えていれば実践してみてください。
まとめ

- 借金は利率の大きい順番で返済する
- 利率が同じ場合は残金の少ない順に返済する
- 利率3%を超える借金は繰り上げ返済を積極的に活用する
- 利率が0~2%までは繰り上げ返済をするか、投資をするか一度考えてほしい
- 自己破産の目安は返済額が手取り収入の25%を超えているか否か
借金の返済方法についてまとめてみました。
どうしてもつらい場合は一人で抱え込まずに近くの人に悩みを打ち明けてみましょう。
打ち明けることが出来ない人は自己破産も選択肢の一つとして一度家計の見直しをやってみることをお勧めします。
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