つみたてNISA(投資信託運用)において『S&P500』や『全世界株式』などのオススメ記事はたくさんあります。
しかし『国内株式がオススメ』という記事は中々見受けられません。(せいぜいポートフォリオの一部に国内株式も追加しておこうぐらいです。)
それは一体なぜなのか?国内株式を除外している理由について解説していきます。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
国内株式とは?
国内株式とは『日本国内の企業の株式』を表します。
代表的な指数は2つです。
- TOPIX
- 日経平均
TOPIXは東証一部の全銘柄を対象に算出・公表されている株価指数です。
日経平均は日本経済新聞社が選んだ東証一部の代表的な225社を対象にした株価指数です。
国内株式の成長は?
国内株式はどれほど成長しているのか見てみましょう。(TOPIXを参照)

10年間のチャートになります。
一番安値の2012年末時点では、およそ750円ほど。
一番高値の2021年末時点では、およそ2100円ほど。
10年間で約3倍弱の成長をしていることが分かります。
仮に2012年に100万円買っていれば、10年間で300万円弱になったということです。
これだけ見れば投資対象として十分なように感じますよね?
では次につみたてNISAで人気の『S&P500』のチャートを見てみましょう。

同じ10年間のチャートになります。
一番安値の2012年末時点では、およそ1400円ほど。
一番高値の2021年末時点では、およそ4800円ほど。
10年間で約3.5倍の成長をしていることが分かります。
100万円買っていれば10年間で350万円になったという事です。
国内株式よりも利益が大きかった証明になります。
国内株式の人気が無い理由
国内株式の人気が無い理由はいくつかあります。
- 結局S&P500の方が強い
- 日本経済が成長する未来が視えない
- アメリカが経済の中心だから道連れになる
結局S&P500の方が強い
チャートを比べてみても結局のところ、国内株式よりも人気のS&P500などの方が強いです。
強い指数に資金を多く投入したほうが利益の幅も大きくなるので国内株式は人気が無いのでしょう。
日本経済が成長する未来が視えない
日本経済は上記のチャートでは成長しているように見えましたが、更に遡って見てみると成長力は乏しいです。
バブルが弾けてから一度もその時の高値を更新できずにいます。
更に日本は現在少子高齢化が進み、今後も人口減少が予測されています。
経済成長に人口は必要不可欠なので、人口が減る=経済は衰退するといった予測を立てることが出来ます。
アメリカが経済の中心だから道連れになる
チャートを見比べて欲しいのですが、2020年の大きな下落局面を迎えるタイミングは同じだと思いませんか?
アメリカは世界経済の中心であり、『アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく。アメリカが風邪をひくと日本が肺炎になる』と言われています。
アメリカの株式市場に日本の株式市場は影響を受けすぎるという事です。
つまりアメリカだけが下落して日本が上昇するという事はほぼ無いに等しいので、国内株式は人気が無いのでしょう。
為替リスクに注意
『S&P500』や『全世界株式』などに連動するファンドの落とし穴として『為替リスク』があります。
日本に住んでいる以上避けることは出来ないリスクとなります。
もし1ドル100円の時にS&P500連動のファンドを買って、為替レートが1ドル80円になった場合、S&P500の値動きとは関係のない所で、いきなり-20%のダメージを受けることになります。
過去10年間でも1ドル80円~120円までの変動がありました(現在は107円ほど)
1ドル80円の時にS&P500連動ファンドを購入していれば為替だけで+33.8%
1ドル120円の時にS&P500連動ファンドを購入していれば為替だけで-10.8%
無視できないほどの変動が起きます。
国内株式は結局どうなの?
結論として『メインを張れる存在ではない』と言えます。
投資の基本は成長の大きなところへ資金を投入することです。
やはりメインとなるのは世界経済の中心であるアメリカです。
S&P500はアメリカ比率100%、全世界株式はアメリカ比率60%
為替リスクの影響を受けない国内株式をポートフォリオに組み入れる事は検討の余地はあります。
しかし比率としては全体の10%~25%ほどになるでしょう。
- 今後日本で凄い企業が生まれる可能性を信じる
- 日本企業を応援したい
- リスク管理の一環として分散したい
このような理由で国内株式をポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに私はリスク管理の一環として国内株式を組み入れています。
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