投資信託のランキングで常に上位に位置する『eMAXISシリーズ』ですが、色々な種類があってどれに投資すればいいか分からないという投資初心者に向けてシリーズの特徴を徹底解説!
これを見れば、あなたがどの商品に投資すればいいのか分かるはず
もうすでに投資をしていて間違った選択をしてしまっている場合の対処法についても解説するので参考にしてください。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
eMAXISシリーズ紹介
eMAXISシリーズは全部で4つに分けられます。
- eMAXIS(本家)
- eMAXIS Slim
- eMAXIS プラス
- eMAXIS Neo
1つずつどんな商品か紹介していきます。
eMAXIS(本家)
eMAXISシリーズの中で最初に登場
『資産運用のベーシックツール』をコンセプトに、国内・海外・債券・リートなど様々な指数に連動した商品を品揃えしている。
取り扱いはインデックスファンドで、長期投資の為の国際分散投資や自分のニーズに合わせたポートフォリオを構築することが出来る。
eMAXIS Slim
eMAXISの後継として登場
『とことんコストにこだわった資産形成ツール』をコンセプトに掲げており、コストを徹底的に突き詰めた商品ラインナップとなっている。
eMAXIS(本家)で人気だったインデックスファンドをそのまま同じ指数連動として取り扱っており、本家よりもコストを圧倒的に下げることに成功している。
eMAXIS プラス
『資産運用のステップアップツール』として登場
株式や債券への投資ではなく、コモディティ(小麦・金銀・原油など)に対して投資をする。
株式・債券と組み合わせることで魅力を発揮し、資産形成のステップアップとして期待される。
eMAXIS Neo
『テーマ型』に特化した商品ラインナップ
ロボット・宇宙開発・自動運転・VRなど、次世代を担うテーマに対して投資を行うファンドの集まりである。
どれを買うべき?
投資の核となるのはズバリ『eMAXIS Slim』になります。
『eMAXIS全世界株式インデックス』と『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』を比較してみるとSlimを核に据える意味が分かると思います。
eMAXIS全世界 | eMAXIS Slim全世界 | |
購入時手数料 | 0 | 0 |
信託財産留保額 | 0.05% | 0 |
信託報酬手数料 | 年0.66%以内 | 年0.1144%以内 |
同じ指数のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)に連動する投資信託ですが、Slimの方が信託報酬が年間0.5%も安いのが分かると思います。
信託報酬0.5%でどれだけの差が生まれるのかシミュレーションしてみましょう。
条件
- 投資元本:100万円(一括投資)
- 投資期間:20年
- 想定利回り:5%
- 信託報酬:0.1%と0.6%
信託報酬 | 0.1% | 0.6% |
20年後の金額 | 2,600,733円 | 2,352,414円 |
信託報酬が年0.5%違うと、20年後には25万円の差が生まれることが分かりました。
このように同じインデックスファンドでも信託報酬の安いほうがパフォーマンスが良いという事が分かりますよね?
つまり投資の核となるのは、信託報酬が圧倒的に安い『Slim』となります。
本家は必要なし?
Slimに比べて信託報酬の高い本家は投資する必要は無いのか?
答えは、基本的には投資の必要なしです。
同じ指数、同じような投資先において信託報酬はSlimの方が圧倒的に安いです。
つまり『S&P500に投資したい』『全世界株式に投資したい』『国内株式に投資したい』『債券に投資したい』と考える人には本家は必要ありません。
しかし例外として『本家では扱っているけど、Slimでは扱っていない商品に投資したい!』と思うのなら本家を選択するしかありません。
例えば『NYダウ』や『NASDAQ』などの指数に連動するファンドはSlimには存在しない為、あなたがどうしてもダウやNASDAQに投資したいと考えるのなら本家を選ぶ必要があります。
このような特殊な理由以外では本家は必要ないと言えます。
プラスやNeoはどうすればいいか?
プラスやNeoは投資対象としてアリかどうかはあなた次第と言えるでしょう。
プラスに関してはファンドは1種類しかありません。
『eMAXISプラス コモディティインデックス』のみ取り扱っています。
Neoは13種類
- 宇宙
- ロボット
- 遺伝子工学
- VR
- ナノテクノロジー
- ドローン
- 自動運転
- フィンテック
- ウェアラブル
- クリーンテック
- 電気自動車
- コミュニケーションDX
- 水素エコノミー
これらを投資の核に据えるのは間違いと言えるでしょう。
投資の基本は分散によるリスク軽減で、なるべく安全に長期間投資を続けることが正解とされています。
Neoは集中型の特定分野なので、銘柄分散という意味では間違いですよね?
そしてプラスの方は金・銀・小麦・原油などを取り扱っています。
Slimでは株式・債券・リートを扱っているので、プラスを資産の何割か組み入れることで更なる分散効果が期待できます。
しかし懸念点があり、それは信託報酬の高さです。年0.9%も取られてしまうので、先ほどの信託報酬の比較表と比べても、それよりも信託報酬が高いです。
更に先ほどの表では想定利回りを5%としていましたが、コモディティが平均5%も出すことが可能なのかと言われれば難しいと言えるでしょう。
つまり信託報酬が高く、想定利回りが低いことを考えれば、20年後には数十万円の誤差が生じる可能性を秘めています。
コモディティやテーマ型に興味がある人は、資産の10%を上限と考えて投資をしてみてはいかがでしょうか?
あくまで補助的扱いと考え、ベースはSlimと覚えておきましょう。
本家で投資していた場合の対処法
投資の核はSlimと説明してきましたが、既に本家のeMAXISで積立投資をしている場合はどうすればいいか?
結論としては、『基本的に本家は売らずに放置。新たにSlimで積立をする』
本家を売るパターンとして条件は2つ
- 積立額が10万円未満
- 現在利益が出ている
この2つの条件を満たす場合は売却して、その売却額をSlimの方に一括投資しましょう。
上記の条件を満たさない場合は、ずっと売らずに放置しておきましょう。
放置しておくだけでも、複利効果は持続するので10年後、20年後には利益が出ている可能性は大いにあります。更に利益が膨らむことも期待できます。
一番駄目なのは、本家で積立を続けることです。
無駄なお金を払い続けるのは資産形成を遅らせる原因となってしまいます。
スパッとSlimに切り替えることをオススメします。
コメント