【つみたてNISA】円安の影響は?積立をやめなくて大丈夫?為替変動と積立投資について徹底解説

つみたてNISA

2022年6月中旬に20年ぶりの1ドル135円を記録しました。

2020年~2021年末までは1ドル100円~115円を行き来していましたが、2022年になり急激に円安が進んでしまいました。

円安になった理由はいくつかありますが、一番大きな問題は金利です。アメリカでは金利を上げる方針なのに対して、日本では金利を上げない方針ということで金利の差が広がってしまいます。

この金利の差によって『金利の上がらない”日本円”を持っているよりも、金利をたくさんもらえる”ドル”を持っていた方が良い』と考えられて日本円の価値がどんどん低くなっています。

この金利の余波は株式にも影響を与え、2022年6月現在株価は低迷を続けています。

つみたてNISAを始めた人、これから始めようと考えている人は『為替の影響』と『積立投資』をどのように考えればいいのか?積立を続けて良いのか?やめたほうが良いのか?徹底解説していきます。

自己紹介

私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。

低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。

2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。

私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。

為替の影響

円安・円高について理解しましょう。

  • 1ドル=100円
  • 1ドル=130円

これを見てどちらが円安・円高か分かりますか?

答えは、100円が円高。130円が円安になります。

間違った人は、ドルをコーラに変換すれば分かりやすいですよ。

コーラが1本100円、コーラが1本130円。コーラを1本買うのに今まで100円で買えていたのが130円必要になるという事は、円の価値が下がってしまったというわけです。つまり円が安くなってしまった(円安)ということです。

次に為替が投資にどの程度影響を与えるのか理解しましょう。

まず始めにこちらのグラフをご覧ください。

こちらは、S&P500指数の推移になります。

青線:S&P500指数の推移
緑線:為替調整後のS&P500指数の推移

まったく重なっていない事が分かりますよね?

もし1ドル100円の時にS&P500連動のファンドを買って、為替レートが1ドル80円になった場合、S&P500の値動きとは関係のない所で、いきなり-20%のダメージを受けることになります。

S&P500連動ファンドを買うということはドルベースで積み立てるという事です。

株式自体も価格変動しますが、そこに為替変動を加えるとかなり大きく金額が動きます。

過去10年間でも1ドル80円~120円までの変動がありました。(現在100円とした場合)

1ドル80円の時にS&P500連動ファンドを購入していれば為替だけで+25%

1ドル120円の時にS&P500連動ファンドを購入していれば為替だけで-16%

無視できないほどの変動が起きます。

日本に住んでいる限り、外国株式へ投資すると為替リスクが付き纏うというわけです。

積立を続けるべき?やめるべき?

投資に為替リスクが付き纏うのは分かったけど、結局どうすればいいのか?

結論は『投資を続けましょう!』

現在、積立投資をしている人はそのまま積み立てを続ける。まだ投資をやったことが無い人は投資を始める。どちらにも共通する事は『投資を始める(続ける)』です。

その理由を解説していきます。

為替は関係なく、世界経済は成長していくから

積立投資において最も重要なことは世界経済が成長するかどうかです。

世界経済の成長に乗じて投資信託の価値も上昇していくので結果的に資産が増えていきます。

つまり第一に考えるべきことは、為替の事ではなく、世界経済の成長を信じ切れるかどうかです。

円安・円高は関係なく積立投資を行いましょう。

外国株式の価値は上がるから

投資を数年間やってきた人で外国株式に投資をしている人であれば、現在の円安は恩恵を受けていることになります。

先ほどの例でも紹介しましたが、ここ10年間は100円~115円ほどで推移してきました。

その間に買っていた商品の価値は、現在の135円の状況下ではプラスに働いています。

今から投資を始める人にとっては、為替によってマイナスに働いてしまうかもしれませんが、投資に対する資産の割合が低い事からダメージも少なく済むでしょう。

なるべく早くに投資を始めて、資産を積み上げていくことが重要です。

未来は円安・円高どちらになるか分からないから

現在20年ぶりの円安135円というニュースが流れていますが、今後どのような展開になるか誰にも分かりません。

遡れば1982年には1ドル280円という超円安がありました。

その時と比べると135円は円高という事になります。

つまり円安を気にすることなく積立を続けることが重要という事です。

資産分散しておくことでリスクを回避できるから

円安によって日本円の価値が下がっているという事は、『貯金』しかしていない人はリスクを負っていると言えます。

資産を分散させることでリスクを分散することが出来ます。

  • 日本円
  • ドル
  • 日本債券
  • 海外債券
  • 投資信託
  • 金(ゴールド)

例えば日本円とドルを資産の50%ずつ保有していれば、結果的にはプラスマイナス0となります。

つみたてNISA口座で投資信託を保有していれば、それだけで資産を分散していることになるのでリスク軽減に繋がります。

円安・円高の影響をモロに受ける日本円だけを保有している人は知らないうちに危険に晒されていると理解しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました