- ETFって何?
- 投資信託とETFの違いは?
- ETFをオススメするのはどんな人?
- 投資初心者にはどっちがオススメ?
こういった人に向けて投資信託とETFの違いを簡単に分かりやすく解説したいと思います。
どっちを買えばいいか悩んでいる人はこの記事を参考にしてみてください。
私は2016年から投資を行っており、資産は800万円を超えました。
低収入、ノーボーナスのアルバイト生活ながら資産を築けていると個人的に思います。
私が経験してきたことを少しでも共有できれば幸いです。
投資信託とは?
投資信託とは(ETFを含む)
沢山の投資家から資金を集めてファンドが様々な投資先に投資をして利益を出しその利益を投資家に分配する仕組みです。
個人投資家 | 投資信託(ファンド) | 投資商品 | ||
A君:10万円 | ⇒ | 運用をプロがお金を預かり 投資先を決める | ⇒ | 株式 |
B君:10万円 | ⇒ | 合計30万円 | ⇒ | 債券 |
C君:10万円 | ⇒ | ⇒ | 不動産(REIT) | |
儲けが出る | ⇐ | 利益を回収して 個人投資家に分配 | ⇐ | 利益が出る |
投資信託のメリット
- 少額から投資が出来る
- 分散投資によりリスクを抑えることが出来る
- 手間がかからない(ほったらかしでOK)
- 資産が守られている
一人一人の資金は少なくても大勢が集まれば巨額な資金を作り出せる。
その資金をもとに様々な投資先に分散することによりリスクを抑えている。
個人投資家は投資信託にお金を預けておくだけで勝手に投資をしてくれる。
ETFとは?
ETFも投資信託と性質は同じです。ただし違いが1つあります。
- ETF:上場投資信託
- 投資信託:上場していない投資信託
〚上場している〛〚上場していない〛本質的な違いはこれだけです。
結局何が違うの?
- 上場している:証券市場で投資家が自由に売買できる
- 上場していない:証券市場で投資家が自由に売買出来ない
ここに大きな違いが出てきます。
ETFと投資信託の違いについて詳しく解説していきます。
売買方法
どこで買うか
投資信託の場合
- 証券会社
- 銀行
- 郵便局
銀行や郵便局などの対面窓口やネット証券でも買うことが出来ます。
ETFの場合
- 証券会社のみ
証券会社で開設した証券口座を使い証券市場で自由に取引できます。
価格の決まり方
投資信託の場合
- 1日1回計算される
投資信託は1日1回基準価格が計算されます。
基準価格とは?
投資信託が保有している株や債券の時価総額に利息と配当金から運用コストを差し引くと〚投資信託の純粋な資産〛が計算されます。
投資信託の純粋な資産を総口数で割ると一口当たりの資産(基準価格)が分かります。
一口とは?
投資信託の単位と覚えておきましょう。
- 株式の場合:一株
- 投資信託の場合:一口
ETFの場合
- リアルタイムに値段が付く
リアルタイムで市場価格を見ることが出来ます。
株式と同じで1分1秒で価格が変動していきます。
注文方法
投資信託の場合
- 口数指定
- 金額指定
口数指定:欲しい口数を注文する事(10口くださいなど)
この時いくらで買うことが出来るかは分かりません。
何故なら投資信託は1日1回基準価格が計算されるため値段がわかるのは『翌日』
金額指定:いくら分欲しいか注文する事(10万円分ください)
この時、何口買えるかは分かりません。
何故なら投資信託は1日1回基準価格が計算されるため値段がわかるのは『翌日』
投資信託は『翌日』値段がわかる為、『何口買える?』『いくらかかる?』かは分からないと覚えておきましょう。
ETFの場合
- 指値注文
- 成行注文
指値注文:自分で買値を指定して注文する事
『○○円になったら買います!』という注文の仕方です。
※指値注文の場合、注文が成立しないことがあります。
例えば現在1口1000円の商品があったとして『950円になったら買います!』と指値注文をします。
リアルタイムで価格が変動していて960円までしか下がらなかったら当然ですが買えません。
安く買いたいが為につい欲を出し結局買えないということもあるので注意しましょう。
成行注文:自分で買値を指定せずに注文する事
『今すぐ欲しいので高くても買います!』という注文の仕方です。
リアルタイムで変動している価格が反映されます。
※予想外に高くなることがあるので注意しましょう。
現在1口10万円の商品があったとして『大体それぐらいの価格で買おう!』と成行注文した時にリアルタイム1分1秒で価格が変動し急に1口12万円になってしまうと、12万円で取引が成立してしまい高く買ってしまったということもあるので注意しましょう。
まとめ
投資信託 | ETF | |
購入場所 | 証券会社・銀行・郵便局など | 証券会社のみ |
価格の決まり方 | 1日1回計算され基準価格が決まる | リアルタイムで価格が変動する |
注文方法 | ・口数指定 ・金額指定 価格が分かるのは翌日 | ・指値注文 ・成行注文 リアルタイムで確認できる |
コストの違い
購入コスト
投資信託の場合
- ファンド又は証券会社ごとに異なる〚購入時手数料〛
投資信託は買った時に購入時手数料を取られます。
手数料1%を超える商品は『ぼったくり商品』と覚えておきましょう。
※3%以上取られるケースもあります。
つみたてNISAなどで取り扱われている国が定めたファンドは『ノーロード』と言われる販売手数料無料の商品も多くあるので覚えておきましょう。
ETFの場合
- 証券会社ごとに異なる〚売買手数料〛
購入額に応じて証券会社が決めた売買手数料を支払います。
楽天証券の場合:日本株のETFを50万円分購入すると250円(税込み275円)売買手数料を支払うことになります。
料率にすると0.05%と低いのが分かります。
※1%以上がぼったくり商品ということが理解できたでしょうか?
保有コスト
投資信託の場合
- 信託報酬
ETFの場合
- 信託報酬
どちらも同じ信託報酬がかかります。
同じ信託報酬ですが、投資信託のほうが支払う金額は高くなっています。
信託報酬とは?
代わりに運用してくれるための料金です。
投資信託の信託報酬の分け前
- 運用会社:資産運用を指示する会社
- 販売会社:仲介会社
- 信託会社:資産を管理する会社
ETFの信託報酬の分け前
- 運用会社:資産運用を指示する会社
- 信託会社:資産を管理する会社
ETFは自分で直接商品を購入するため『販売会社』が存在しないので信託報酬が安く済むというわけです。
売却コスト
投資信託の場合
- 信託財産留保額がかかる可能性があります。
信託財産留保額とは、解約代金に所定の料率をかけた金額
ETFの場合
- 売買手数料
購入時と同じく売却時にも売買手数料が取られます。
先ほど同様に大した金額は掛かりません。
※売却コストはどちらも気にする必要が無いほど小さいものです。
まとめ
コストに関しては『購入時手数料』と『信託報酬』に気を付けましょう。
購入時に3%、信託報酬で毎年2%と取られるようだと運用が上手くいくはずがありません。
ぼったくり商品には注意しましょう。
投資信託 | ETF | |
購入コスト | 購入時手数料 (ファンドごとに異なる) | 売買手数料 (証券会社ごとに異なる) |
保有コスト | 信託報酬 | 信託報酬 (基本的に投資信託より安い) |
売却コスト | 信託財産留保額が かかる可能性がある | 売買手数料 (証券会社ごとに異なる) |
機能の違い
メンタル面の違い
投資信託の場合
- 時価に振り回されない
価格は翌日にならないと分からない為、暴落のニュースを観ても一度寝たら落ち着いて対処できる可能性がある。
ETFの場合
- 時価に振り回される
リアルタイムで価格が変動するため、暴落場面に遭遇すると落ち着いた判断が出来ずに間違った選択をする可能性がある。
投資に慣れていないと価格がどんどん下がっていくのを目の当たりにすると保有し続けるのが難しい。
長期投資が目的なら日々の株価をチェックしなくてもいい投資信託の方が気持ち的には楽です。
自動積立
投資信託の場合
- ほとんどの場合 設定が可能
投資信託は一度設定すれば毎月同じ金額を自動で積立してくれるサービスがあります。
ETFの場合
- 一部の証券会社でのみ 設定が可能
ETFは基本的には手動で注文をしなくてはいけません。
証券会社によっては自動でやってくれるところもあります。
分配金再投資
投資信託の場合
- 勝手にやってくれる
年に数回分配金が貰えます。
それを『再投資』か『受け取る』かを自由に選択することが出来ます。
複利を使って資産を増やしたいなら『再投資』を選択するべきです。
ETFの場合
- 自分でやる
分配金を自動で再投資することは出来ません。
必ず現金として受け取る仕組みになっています。
再投資したい場合は自分で新規注文を出さなくてはいけません。
まとめ
投資信託 | ETF | |
時価に振り回されにくい | 〇 | |
自動積み立てがラク | 〇 | |
分配金再投資がラク | 〇 |
どっちがオススメ?
投資信託がオススメの人
- あまり投資の勉強をしたくない
- なるべくラクに投資をしたい
- ラクになるなら多少コストがかかっても我慢する
- 投資の目的は老後資金
ETFがオススメの人
- なるべく安く取引したい
- 分配金は現金で受け取りたい
- コストを少しでも下げたい
- 投資の目的は配当金生活
配当金生活を目指すならETFのほうがいいでしょう。
老後を迎える時までに大きな資産を作りたいと考える人は再投資をして複利の力を使わなくてはいけないので投資信託のほうがオススメとなります。
コメント