【あなたが目指すのはどれ?】4つのFIREを徹底比較

FIRE(セミリタイア)

空前のFIREブーム到来です。

FIREとはアーリーリタイア(経済的自立)若いうちに資産を作り仕事を辞めて自由に暮らすことを指します。

FIREには4つの種類があり目指すべき難易度が大きく異なります。

あなたはどのFIREを目指しますか?

自己紹介

私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。

低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。

2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。

私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。

FIREとは

FIREについて簡単に説明します。

FIREとは4つの単語の頭文字を取った言葉です。

Financial

Independence

Retire

Early

前半のFIは『経済的自立』後半のREが『早期リタイア(引退)』を意味します。

経済的自立とは?

一般的には、学校を卒業し会社に就職または自営業などの社会に出て、自分で働いて稼いで生活できるようになると『経済的に自立している』と見なされます。

しかし金融の世界では違います。

いくら定職について安定した収入を得ていたとしても

  • 体調不良で働けなくなったら収入がストップする
  • 10年先、20年先に会社自体が生き残る保証もない
  • 嫌な上司・同僚などと付き合わなくてはならない
  • 食べていくためには会社にしがみつかなくてはならない

この状況を『経済的に自立している』と呼べるでしょうか?

ではどういった状況が経済的自立なのか?

それは、資産からの収入(不労所得など)が生活費を上回った状態を意味します。

例えば、月20万円の配当金があり、生活費が毎月20万円なら、この人は経済的に自立していると言えます。

一方で、家賃収入が毎月100万円あっても、生活費が毎月150万円必要なら、この人は経済的に自立しているとは言えません。(働いて赤字を補填しないと生きていけないからです)

早期リタイアとは?

これは単純に早くにリタイアするという意味です。

早期の基準は曖昧ですが、定年を待たずに働かなくていい状態になれば早期と言えるかもしれません。

しかし最近では20代や30代の人がさっさと資産を貯めて自由になっているとニュースなどで目にするので、どんどん年齢が前倒しになっている気もします。

FIRE共通の生活支出

FIREを目指すなら生活支出は2つに分けましょう。

  • 基礎生活費
  • ゆとり費

基礎生活費とは、自分が自分らしく生きるための『最低限の生活費』です。

『こういう生活が出来たらいいな』ではなく『これぐらいだったら死なずにギリギリ生活が成り立つ』というラインです。

人それぞれ基準が違いますが一般的に一人暮らしだったら月10万円、3人家族だったら月20万円ぐらいのイメージですかね。

ゆとり費とは、要するに贅沢費です。

  • 旅行費
  • お小遣い
  • 外食費
  • ブランド品

なくても良いけど、あったら嬉しいお金というイメージですね。

FIREの種類

FIREには4つの種類が存在し、難易度が大きく異なります。

FIREを目指している人は、自分に合いそう(目指せそう)なのはどれか考えてみましょう。

Fat FIRE

Fatとは『脂肪』や『太っている』を意味します。

つまり『贅沢することが出来るFIRE』ということです。

FatFIREは、基礎生活費だけではなく、ゆとり費も含めて全て資産所得で補うリッチなスタイルです。

FatFIREを目指すなら最低でも5億円ぐらいは必要になります。

5億円を年利4%で運用すれば年間2000万円の資産所得が得られます。

そこから税金や社会保険料を払って手取りは1500万円となり、毎月100万円強を自由に使えるといったイメージになります。

ちなみに年収2000万円の世帯は日本で約1.5%です。(個人ではなく世帯です)

FatFIREするためには

  • 起業して会社を上場させる
  • 起業して自分の事業を上場企業に売る
  • 投資で超ハイリスクを取って数万人に一人と言われるレベルになる

このように万人が目指すことが出来る領域ではありません。

Lean FIRE

Leanとは『引き締まった』や『無駄が無い』を意味します。(Fatとは反対です)

LeanFIREは、基礎生活費のみを資産所得で補うスタイルです。

  • 自由な”時間”が欲しい
  • とにかく働きたくない

こういった欲求をがあり、ゆとり費は二の次という人向けです。

更にLeanFIREをしている人達の基礎生活費は『一般水準よりかなり低い』傾向があります。

仕事をしなくて済むならこのような生活で満足することが出来ます。

  • 必要最低限の住宅で十分満足する
  • 電気・ガス・水道・医療などの利用も最低限
  • 食事は自炊が当たり前
  • 物欲よりも自由な時間

ざっくり月7万円~12万円ぐらいの資産所得があればLeanFIRE出来るので、資産規模としては2000万円~5000万円ぐらいのイメージです。

年間100万円~200万円ほどを投資に回して、インデックスファンドの平均年利5%で運用すれば、10数年で到達することが出来ます。

『頑張れば誰でも達成できる』基準として、非常に魅力的かつ理想的なFIREかもしれません。

Side FIRE

FatFIRE・LeanFIREはFIREの中で王道パターンです。

ここからは王道ではないけれど『知っておくべきFIREスタイル』です。

SideFIREとは、資産収入+副業の合わせ技でFIREを目指すスタイルです。

SideFIREの”Side”はサイドハッスルのサイドです。

サイドハッスルとは

  1. 本業とは別の事
  2. 自分の趣味や特技を活かせる仕事
  3. なおかつ、お金を稼げる

この3つの条件を満たした副業のことを言います。

『やっていて楽しい仕事』という点が、普通の副業とは違いますね。

FIREを目指す上で収入が多いほうが圧倒的に有利なのは間違いありません!

  • 本業にやりがいを感じている
  • 仕事に不満は一切ない

こういった人はそもそもFIREを目指しません。

FIREを目指している人は『仕事が嫌い』なので『本業をもっと頑張って収入を増やせ』と言われるのは苦痛に感じます。

そこで登場するのが『サイドハッスル』になります。

苦痛を感じる副業ではなく、自分の趣味や特技などの好きな事をしてお金を稼ごう!という意味です。

サイドビジネスでハッスルすればお金の問題は解決します。

サイドビジネスで月に10万円稼げるようになれば一気にFIREへの道を短縮できます。

SideFIREの利点は、『本業を辞めた後も、サイドビジネスを続けることが出来る』ことです。

SideFIREは、基礎生活費は資産所得で賄い、ゆとり費をサイドビジネスで稼ぐ、この二本立てで成立します。

基礎生活費が『資産所得』で支えられているので

  • サイドビジネスが嫌になれば辞めてもいい
  • 稼げなくなっても生活は出来る
  • 嫌な人と付き合わなくていい

経済的自立は確保されているので、好きな仕事に集中することが出来ます。

SideFIREというスタイルを確立した本はこちらになります。

興味があれば手に取ってみてください。

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感想(17件)

Barista FIRE

最後はBarista FIREについて

SideFIREとの違いは

Side→自営業

Barista→雇われ(アルバイト・パートタイマー)

Baristaとはカフェなどでコーヒーを淹れる”バリスタ”のことで週2~3日勤務したり、1日4時間労働にしてみたりと、パートタイムで働いてFIREを成立させるスタイルです。

基本的なコンセプトは、資産所得+労働収入の二本柱でFIREを成立させるという考え方は変わりません。

BaristaFIREはアメリカで生まれました。

なぜアメリカでこのようなスタイルが生まれたのか?

社会保険が関係しています。

日本でもそうですが、雇われの身になると、会社が社会保険料の一部を負担してくれたり、福利厚生として会社が保険に加入させてくれたりと『従業員』という立場を得るだけでメリットがあります。

アメリカは特に『医療費』『保険料』が高い国なので、医療費・保険料まで視野に入れてFIREしようとすると負担が大きくなります。

医療費・保険料を補うための資産を貯めるだけで『数千万円レベル』のお金が必要となります。

なので、雇われの身になって『一定の保障』を得ようとするわけです。

雇われの身になると

  • 休日が取りにくくなったり
  • 人間関係のトラブルに巻き込まれたり

という問題はありますが、そこは『保障』の為と割り切ってやるしかありません。

雇われの身とはいえ

  • パートタイマーなので仕事の責任は軽いし最悪辞めればいい
  • FIREすると時間が余る
  • 社会とのつながりを残しておきたい
  • サイドハッスル出来る趣味や特技が無い

こういった人にはBristaFIREはとても魅力的な選択肢になります。

まとめ

FIREの種類

Fat FIRE

基礎生活費もゆとり費も、全て資産所得で賄う(資産規模は最低でも数億円)

Lean FIRE

基礎生活費を資産所得で賄う(資産規模は2000万円~5000万円)

Side FIRE

基礎生活費は資産所得で賄い、ゆとり費は自分のビジネスで賄う(資産2000万~5000万)

Barista FIRE

基礎生活費は資産所得で賄い、ゆとり費はアルバイトで賄う(資産2000万~5000万)

FIREと一言で言ってもこれだけの種類があります。

資産規模に関しても2000万円~数億円と幅広く達成難易度は大きく異なります。

Fat FIREは一部の選ばれし者しか達成することは出来ないかもしれませんが、他の3つに関しては誰でも挑戦することは出来ます。

あなたの目指すべきFIREはどれになりますか?

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