『老後は自由な時間がたくさんあり毎日好きな事や楽しい事が出来るので幸せそう!』
このような快適な老後生活を夢見て、定年まで頑張って働き続けている人も多いでしょう。
しかし実際には暇を持て余して『毎日同じ事の繰り返しでつまらない』と感じる高齢者も大勢いるはずです。
充実した生活は最初のうちだけで、次第にすることが無くなり暇を持て余すようになると言われています。
あれだけ楽しみにしていた老後生活が、どうして暇になってしまうのでしょうか?
この記事では、老後がつまらないと感じてしまう理由と、そう感じてしまった時の対処法について説明していきます。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
老後生活の中で毎日が暇になる理由
定年退職後の老後の暮らしは、思いのほか長いものとなっています。
現役時代から老後までの人生全般を充実させようと思うと簡単ではなさそうですね。
たった一度の人生とは言え、毎日同じことの繰り返しではどうしても何かつまらないと感じてしまうようなのです。
では、つまらなく感じるのはどの時期を目安に感じるのでしょうか?
『リタイア後に暇だな~と感じるようになるのはいつ頃なのか?』という調査結果を海外のある金融機関が約800人を対象に実施したところ、定年退職してから10か月後という結果となりました。
どうやら定年退職後は結構充実しているので、毎日が暇になるというわけではなさそうです。
恐らく定年退職直後は現役時代から老後にやりたいことがあった為に、すぐに実行する人が多いからなのでしょう。
現役サラリーマン時代のハードな生活や子育てが一段落して、自由になる時間を手に入れて、自分のやりたいことがやっと楽しめるタイミングですよね?
しかし、その日々が続くのはたった1年にも満たないというのです。
調査報告によると、やりたいことを達成してしまうと昼間はテレビを見ることが増えてしまい、また自由な時間は増えたものの口論の数も増えてしまったという事が書かれていました。
現役時代に夢見ていた毎日が楽しい老後生活とは徐々にかけ離れた日常になっていくようです。
予め思い描いていた老後の姿を早々に達成してしまうということは、日々の老後生活を暇な毎日にする大きな理由と言えるでしょう。
老後の毎日がつまらないと感じる原因
そして老後の人生において夢や明確な目標が無いことも挙げられます。
何事も目標があるのと無いのとでは、物事に対する張り合いが変わってくるものです。
人生においても同じで『明確な目標が無いと何のために生きているのか?』生きる意味を見出せなくなります。
目的が無いのは情熱をもって取り組めるものが無いことと同じなので、ただ生きているだけで人生がつまらないと感じながら過ごすことになるでしょう。
そして、夢中になれる趣味があると、それだけ人生が豊かなものになります。
人生がつまらないと感じている人は没頭できる趣味が無いのではないでしょうか?
好きなことに没頭すれば時間が過ぎるのも早いので、人生がつまらないと時間を持て余す暇もなく楽しく過ごせるでしょう。
一方で没頭できる趣味が無い人は暇で人生に対して虚無感すら感じてしまうのです。
人生が楽しいと感じている人は、世間にどう思われているかよりも、自分のやりたいことを貫いて生きています。
一方で自分がどう生きたいかよりも、世間からどう見られているのかばかり気にしている人は、人生がつまらないと感じやすいでしょう。
自分がやりたいことがあっても、周囲の目を気にして行動できない為、結果としてつまらないと思ってしまうのです。
好きな事だけやって生きていければ理想ですが、現実には生きるためにやりたくない事もやらなければなりません。
やりたいことを我慢してばかりで、なかなかチャレンジ出来ていない状況の人は、人生がつまらないと感じてしまうでしょう。
人生を楽しく過ごすためには、やりたくない事の割合を下げる必要がありますが、それが出来ないと人生がつまらないと感じてしまう原因になります。
人生がつまらないと感じる時の対処法
せっかくの人生ですから、つまらないと感じたまま過ごすのはもったいないですよね?
出来れば楽しいと思える人生を送りたいものです。
次は人生がつまらないと感じる時のオススメの対処法を紹介します。
老後生活の計画を立てる
老後の暮らしに少しでも不安がある場合は、あらかじめ将来のライフプランを立てておきましょう。
『世代別比較暮らしとお金に関する調査』では、老後の生活設計を不安に感じる人は6割を超えており、老後の暮らしに悩む人が多い事が分かります。
確かに、公的年金の受給額や退職金の減少、公的年金の受給開始年齢の引き上げなど、将来を不安にさせる要素は徐々に増えているのが現状です。
将来の不安を抱くのも無理はありませんよね?
調査によると、特に親の介護や住居のあり方や、掛かる費用、老後の仕事、自分や家族の健康を心配する声が多いようです。
趣味を見つける
老後に趣味を持つことはストレスの発散や健康寿命を延ばすことに効果があると言われています。
いきなり言われても自分が出来そうな趣味が思い当たらない、趣味ってお金が掛かりそう、このように思った人は居ませんか?
確かにゴルフや旅行であれば費用面がネックになるのも無理はありませんね。
お金があまりかからない趣味が果たしてあるのでしょうか?
『全国の趣味を持つ60歳以上の男女1000人に聞いたシニアの趣味に関する調査』によると、人気の趣味ランキングは次の通りでした。
- パソコン・インターネット
- 旅行
- 読書
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞
趣味が無い人は参考にしてみるといいかもしれませんね。
毎日一緒に過ごす人を変える
人間は一人では生きていけない為、誰かしらと関わりを持ちながら生きているはずです。
いつも同じ人と過ごしていると、同じ視点からでしか物事を考えられなくなります。
一緒に過ごす人から影響されることも多いため、毎日一緒に過ごす人を変えてみれば自分の価値観を変えるきっかけにもなるでしょう。
価値観が変われば、同じ人生でも捉え方が変わり人生がつまらないという考えが少しは変わる可能性があります。
住む場所を変えて新鮮な気持ちを作る
人生はつまらないという気持ちを変えるには生活環境を思い切って変えてみるのも有効な対処法の一つです。
引っ越しなどをして住む場所を変えれば、生活スタイルも変わるので新鮮な気持ちを作れるでしょう。
変化を恐れずにがらりと生活環境を変えれば変えるほど新しい気持ちで人生を楽しめるようになるはずです。
偉人や有名人の本を読み視野を広げる
本は読めば読むほど自分の知識として頭の中に蓄えられていきます。
歴史に残る偉人や有名人のように人々に影響力のある人に関する本を読めば、その人の生き方から何かしら影響を受けるものです。
知識が付けば、それだけ物事に対する視野が広がります。
今まではつまらないと感じてきたことでも、視野が広がれば楽しいと思える方法が見つけられるでしょう。
服装を変えたり、ダイエットをしたりして自分の外見を磨く
外見に自信が無くなると、人と接するのが嫌になったり、外出するのが億劫になるなど閉鎖的で孤独な状態になりがちです。
服装を変えたりダイエットをしたりして、自分の外見を磨けば自然と精神的にも自信が付き、自分を変えることが楽しくなってきます。
周りからの目も変わるので新しい出会いが増えるなど人生が楽しくなるでしょう。
新しい習い事を始めたり、セミナーに参加したりしてみる
せっかく休日があっても、何もせずにボーっと過ごしているだけでは退屈で人生がつまらないと感じてしまう事がありますよね?
何か新しい習い事を始めたり、セミナーに参加してみることで新しい趣味を見つけてみましょう。
趣味に没頭している時は、時間を忘れてしまうほど充実した時間を過ごせるようになります。
ワクワクする目標や目的を掲げる
目的や目標が明確になると毎日に張り合いがあってやる気が出てきます。
どんな些細な事でも良いので、自分がワクワクするような目標や目的を掲げてみましょう。
大切なのは達成可能であること。
余りに大きすぎる目標や目的だと達成する前に挫折してしまい、つまらない人生に逆戻りです。
充実した人生を送るためには達成感を味わうのが大切になります。
何事も結果が出るまでやり続ける
何かに挑戦した時結果が出るまでに時間がかかってしまう事ってありますよね?
それが勉強や仕事、趣味やダイエットなど、結果が出るまでにタイムラグがあるものです。
頑張っても結果として見えてこなければ、つまらないと感じるでしょう。
何事も結果が出れば楽しくなってくることが多いので諦めずに結果が出るまでやり続けることが大切です。
今まで避けてきたことに挑戦してみる
人生100年時代と言われる昨今、収入ややりがいを求めて企業に再就職する人が増えているのをご存知でしょうか?
『シニア層を雇いたい企業なんてあるの?』と思った人は求人サイトを一度チェックしてみてください。
フルタイムの求人は難しいかもしれませんが、オフィスワークや軽作業警備や接客サービスなどシニアを対象とした非正規雇用の求人は以前に比べて多くなっています。
未経験で始められる求人もあるので、自分がやりたいこと、興味があることを第一に探してみましょう。
自分が持つスキルや収入の高さで選ぶのも一つの方法ですが、やりがいが心の健康への近道となるのは自分がやりたい仕事を見つけることです。
老後のライプランの立て方3つのステップ
具体的に、どうやってライフプランを立てればいいのでしょうか?
3つのステップを紹介します。
自分にとっての理想の暮らしを考える
あなたはこれからの生活で叶えたいことや大切にしたいことはありますか?
- 水回りをリフォームしたい
- 年に一度は旅行に行きたい
- リタイア後も健康であれば働き続けたい
このような漠然としたもので構いません。箇条書きで書き出して、頭の中を整理してみましょう。
配偶者や他の同居家族がいる場合は、一緒に話し合うのも良いかもしれませんね。
理想の暮らしを送るためにいくらの資金が必要かを知る
先ほど書き出した内容についてそれぞれいくらの資金が必要であるかを書き出してみましょう。
年に1回の旅行だと一度で終わらないことについては20年~25年分で計算しておけば安心です。
それが終わったら続いて他の必要資金も計算してください。
具体的には子供の教育費やローン、毎月の生活費などです。
現在の収支を把握し、具体的な不足金額を知る
最後に現在の収支と照らし合わせながら、ライフプランを作成します。
これから収入が増える見込みがあったり、貰える年金や退職金の概算が分かったりする人は、それも考慮して計算してください。
支出についても同様で、同居する家族が減ったり増えたりしそうな場合は、その点も計算に組み込んでおきましょう。
出来る限り細かく計算しておくことをオススメします。
具体的な不足金額が分かったら、あとはそれに向けて行動するのみです。
- 固定費や生活費の見直し
- 資産運用や副業などでコツコツ資産作りを始める
出来ることを今すぐ取り掛かることで老後を豊かにする確率が上がるでしょう。
楽しい第2の人生を
定年退職後の生活がセカンドライフとも呼ばれるように、いわば第2の人生と言えます。
今回は人生がつまらないと感じる人の為に、その原因や対処法などを紹介しました。
人生はたった一度きりなので、せっかくなら楽しい毎日を過ごしたいものですよね?
楽しく充実した毎日を過ごすのも、つまらないと思いながら過ごすのも、どちらにせよ自分次第です。
年金だけでは生活していけないからという理由で、無理をして働き続けているとせっかくのセカンドライフが味気ないものになってしまうかもしれません。
制約なしで自由になる事だけに注目するのではなく、生きがいを感じられる新しい生活を確立するということを目標に充実した老後生活を送りたいものです。
あなたは今の段階で生涯の生きがいになりそうなことはありますか?
家族との暮らしやチャレンジしたい職業など何でもいいので思い描いてみてください。
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