- 日本の高配当株ETFに興味がある
- ETFを買えば楽に分散できるはず
- ETFで配当金生活を送りたい
- 日本株高配当ETFでオススメはどれ?
こういった人に向けて説明していきます。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
高配当株は分散が面倒
配当金をたくさん欲しいから高配当株に投資する。
しかしリスクの分散を意識しなくてはいけないから銘柄選定が面倒。
そんな悩みを解決できるオススメの高配当株ETFは無いのか?
結論
ありません!
日本株の高配当株ETFには欠点があります。
日本の高配当株ETFの代表格【日経高配当株50ETF(1489)】を例に解説していきます。
日経高配当株50ETFとは?
日経平均を構成する225社から、特定の条件を満たした配当利回りの高い50社に投資するファンドです。
このファンドが投資している上位10社
- 三菱UFJファイナンシャルグループ(銀行業)
- キャノン(電気機器)
- 三井住友ファイナンシャルグループ(銀行業)
- 三菱商事(卸売業・商社)
- みずほファイナンシャルグループ(銀行業)
- 日本たばこ産業(食料品)
- 三井物産(卸売業・商社)
- 日本電信電話(情報・通信業)
- 日本郵政(サービス業)
- ENEOSホールディングス(石油・石炭製品)
誰もが知ってる有名企業ですね。
投資対象外の特定条件
- 毎年赤字を連発している
- 特殊な事情で株価が暴落して高配当株のようになっている
こういった『ハイリスク高配当株』には投資しないようにしているファンドです。
欠点その1.景気敏感な業種に偏りがち
景気敏感な業種は、企業の業績や配当金が安定しません。
日経高配当株50ETFは上位を占めているほとんどが景気敏感な業種になります。

景気敏感な業種
- 銀行
- 卸売
- 電気機器
- 証券
- 石油・石炭
- 建設
景気に左右されにくい業種
- 食料品
- 通信
- 医薬品
- 鉄道
- 電気・ガスなど
景気が悪くても食料は必要であり、通信も活用し、病気になれば薬を必要とします。
景気敏感な業種は世の中が不景気になると配当金を『減配・無配』にするリスクを伴います。
配当金生活を送る為には
景気が良くても悪くても安定した業績で配当金を出し続ける企業に投資しなくてはいけません。
超長期目線で安定した配当をし続けることが高配当株投資の基本です。
景気敏感な業種に偏っていると高配当株投資の目的に合っていないことになります。
欠点その2.配当狙いの長期投資に向かない銘柄が含まれている
投資の世界に『必ず勝てる方法』は存在しませんが『必ず負ける方法』は存在します。
『必ず負ける方法』=配当利回りランキングの上位銘柄に上から順に投資し続ける方法
配当利回りが高いということはそれなりの理由があります。
- 業績に安定感が無い
- 記念配・特別配当などが含まれている
- トラブルを抱えている
- 国策と合わないビジネスモデルを展開
- 近々業績悪化が見込まれている
- 今後の成長性が乏しい
上記の複数の理由が絡み合っていることが多いです。
日経高配当株50ETFの上位10銘柄を見て何か感じませんか?
- 景気敏感業種が多く含まれることによる『業績の安定感が無い』
- 日本郵政による数々の不祥事で『トラブルを抱えている』
- 日本たばこ産業(JT)は衰退の道を辿る未来『業績悪化・今後の成長性が乏しい』
上位10銘柄のほとんどが当てはまると思いませんか?
欠点その3.信託報酬でお金を持っていかれる
日経高配当株50ETFを保有しているだけで『年間0.3%』の経費がかかります。
信託報酬とはファンドを運営するための経費のこと
年間0.3%かかるということは配当利回りが0.3%引かれるのと一緒です。
日経高配当株50ETFの分配金利回りは4%ほどなので信託報酬を考慮すると3.7%となります。
たかが0.3%と思われるかもしれませんが投資判断を揺るがす数値でもあります。
配当利回り0.3%上昇させることは簡単な事ではありません。
もちろん日経高配当株50ETFというファンドを納得して買うのなら問題ないです。
あなた自身で個別株に投資する分には信託報酬は一切かかりません。
- 個別株:自分で銘柄を分散して10年間保有→10年間で1円も取られない
- 信託報酬0.3%の高配当株ETFを10年間保有→10年間で3%の経費が取られる
個別株とETFでは3%の差となり、差額3%は1年間の配当利回りに相当します。
そう考えると小さな差が将来的に大きな差となるのが理解出来るのではないでしょうか。
チャートを見てみよう
最後に【日経高配当株50ETF(1489)】のチャートを見てみましょう。

2018年1月に42500円ほどの株価でしたが直近では35000円ほどになっています。
2021年2月に日経平均はバブル以来の最高値を記録しましたが、こちらのファンドは最高値とは言えない状況となっています。
高配当株ETFとはいえ、配当金を貰いつつ、元本も増やしていかないとトータルでは損失となってしまいます。
上記3つの欠点+ファンドの成長性の無さによって【日経高配当株50ETF(1489)】はオススメ出来ません。
まとめ
日本株の高配当株ETFはオススメ出来ない理由
- 配当を意識しすぎて景気敏感な業種に偏りがち
- 現在の高配当を意識するあまり長期投資に向いていない銘柄が多数ある
- 信託報酬を取られてしまう
- 日本の高配当ETFに今後の成長性が感じられない
配当金生活を送りたいと考えて高配当株に投資します。
しかし日本の高配当ETFでは減配・無配リスクが高いです。
もしリタイア生活に突入したタイミングで景気が悪くなり減配・無配が続いてしまうと生活が成り立たなくなってしまいます。
日本の高配当株に投資したいなら自ら銘柄を選定し『業種の分散』を心掛けましょう。
ネオモバイル証券を使えば少額でも銘柄分散をすることが出来る為オススメです。
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