- 現在インデックス投資をしている
- 老後は高配当株投資をしたい
- 変更するときの注意点が知りたい
こういった若いうちはインデックス投資をして資産を拡大して、老後を迎えたタイミングで年金+配当金で生活しようと高配当株投資に変更するか悩んでいる人へ向けて『オススメ出来ない理由を3つ』解説しようと思います。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
運用方法が違うので今までの経験がゼロになる
インデックス投資と高配当株投資では運用方法が全く違います。
- インデックス投資=インデックス運用
- 高配当株投資=アクティブ運用
インデックス投資は指数に連動した成績を目指します。
そのため
- 個別銘柄の選定は不要
- 投資タイミングを計るのは不要
インデックス投資でやるべき重要なことは
- 自分のリスク許容度を知る
- アセットアロケーション(資産配分)を決定する
- 低コストで分散効果のあるインデックスファンドに投資をする
- 毎月淡々と積み立てる
- 1年に1回ほどリバランスをしてズレたバランスを調整する
これをやることによって市場平均のリターンを得ることが出来る運用方法となります。
一方アクティブ運用は『インデックス運用よりも良いパフォーマンスを出す』運用方法であり、インデックス投資とはやるべきことが違ってきます。
高配当株投資のアクティブ運用でやるべき重要な事
- 個別銘柄の選定
- 投資タイミングを計り安値のタイミングでインする
- 業種の分散
このようにインデックス投資ではまったく必要なかったスキルが、アクティブ運用(高配当株投資)では絶対必要なスキルになります。
若いうちはインデックス投資、老後は高配当株投資では投資手法が全く違います。
退職金でいきなり投資デビューする失敗例と同じ状況が生まれやすいのでオススメしません。
インデックス投資の取り崩し方法は確立されている
インデックス投資→高配当株投資に切り替えたい。
そう思っている人はインデックス投資の取り崩し方法の心配をしていませんか?
老後にわざわざ高配当株投資に切り替えなくても現金を確保する合理的な方法があります。
- 毎年資産残高の4%を定率で取り崩す方法
- 毎年、引退時資産額の4%を定額で取り崩す方法
この2つがインデックス投資の取り崩し方法であり、これを『4%ルール』と言います。
1.毎年資産残高の4%を定率で取り崩す方法
毎年資産残高を4%の【定率】で取り崩します。
例:毎年1月1日時点で資産残高を基準として
- 2022年:資産残高3000万円→4%の定率で取り崩すと『120万円』となります。
- 2023年:資産残高2900万円→4%の定率で取り崩すと『116万円』となります。
- 2024年:資産残高3200万円→4%の定率で取り崩すと『128万円』となります。
この取り崩し方法だと毎年の金額が変動するデメリットがあります。
投資商品は常に価格変動が起きているので、この方法を用いる場合はリスクを受け入れなくてはいけません。
しかしメリットも存在します。
インデックスファンドは平均利回り5%と言われており、4%の取り崩しを1%上回る計算です。
つまり毎年資産を取り崩しているにもかかわらず、理論上は資産が1%ずつ増えていくというわけです。
毎年、引退時資産額の4%を定額で取り崩す方法
毎年、引退時資産額の4%を【定額】で取り崩します。
例:引退時の資産額を3000万円として
- 2022年:資産残高3000万円→4%を定額で取り崩すと『120万円』となります。
- 2023年:資産残高2800万→引退時3000万円なので4%定額『120万円』となります。
- 2024年:引退時3000万円→『120万円』
この取り崩し方法は引退した時点での資産額に応じて毎年同じ金額取り崩します。
メリットは毎年同じ金額なので生活費の予定が組みやすいことです。
しかしデメリットもあります。
株価暴落時にも一定金額を取り崩すので元本が減り続ける可能性があります。
3000万円の資産が暴落により1500万円まで下がったとしましょう。
それでも『120万円』取り崩していると【定率】に換算すると8%の取り崩しとなります。
インデックスファンドの平均利回りが5%なので8%取り崩すと3%減少したことになります。
この状態が続くといずれ元本が消滅する恐れもあります。
まとめ
あくまで個人的な意見となってしまいますが、私は1番の取り崩し方法をオススメします。
しかし2番も確立された取り崩し方法です。
3000万円の資産を毎年120万円取り崩していると計算上は25年で資産は無くなります。
しかし研究結果によると〚株式50%:債券50%〛で保有し取り崩した場合、96%の確率で30年は持つという結果があります。
更に場合によっては資産が増えている可能性もあるという研究結果もあります。
わざわざインデックス投資→高配当株投資に切り替えなくても、インデックス投資には効率的に資産を換金していく確立された出口戦略があるので老後の生活費の心配もありません。
この4%ルールはこちらの本で紹介されている手法です。
興味のある方は読んでみてください。
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成果が出ているなら変更する必要が無い
投資の手法は無数に存在します。
〚投資に正解は無い〛
どんな投資でも儲けている人もいれば損をしている人も大勢います。
誰でも同じ結果が出ると言われているインデックス投資でも損をしている人も居ます。
インデックス投資の失敗例
- 相場の低迷時に積み立てをやめてしまう
- 暴落時に怖くなって売ってしまう
- 短期間に何度もファンドを乗り換えてしまう
インデックス投資で成果を挙げられているのであれば〚あなたにとってインデックス投資が性に合っている〛というわけです。
上手くいっていて尚且つ出口戦略(4%ルール)も確立されている投資手法をわざわざ放棄して新しいことに挑戦する必要性はありません。
まとめ
インデックス投資から高配当株投資に切り替える必要が無い理由
- 必要とする運用スキルが違う
- インデックス投資には4%ルールという確立された取り崩し方法がある
- 成果が出ている投資手法を変える必要は無い
投資で大事なのは〚投資の軸〛をしっかり持つことです。
インデックス投資なら
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あなたの目的に合った適切な手段を選び、それを追求していきましょう。
何十年と積み上げた経験はあなたの一生の宝物となるでしょう。
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