- 貯金の仕組みの説明
- 目標金額はいくら?
- その理由
- 次の目標
- 老後のイメージ
貯金をしたいけど今の給料では難しい、節約の仕方が分からない、自分には無理。
そんな方の為に今まで3回に分けて正しい節約の仕方を記事にしてきました。
そして今回は、今までの『行動』をして遂に貯金することができる仕組みを手にした後の、貯金の目標額、その理由、更には老後の為にいくら貯めるのが良いのか?
そういった悩みに答えようかと思っています。
私は普段アルバイトで生計を立てていてボーナスなどもありませんが、1年間の貯蓄は70万円を超えています。
正社員でなくても、給料が特別多くなくても、貯金の仕組みを作るだけで達成可能な数字だと思います。
貯金の仕組みのおさらい

貯金とは【手取り収入-支出=貯金額】
そんなこと分かってはいるけどお金が毎月残らない。
そこで強制的に節約して残してしまおうという考えがこれです。
- 家賃・保険などの固定費 → 給料の25%
- 食費・通信費・交通費などの変動費 → 25%
- 教育費・お小遣いなど → 25%
- 残りは貯金 → 25%
この仕組みを作ってしまえば、手取り収入の25%は必ず確保できるという考え方です。

この仕組み最大のメリット
よく雑誌やブログなどで「先取り貯蓄」をしてお金を貯めようという記事を見ます。
「先取り貯蓄」とは、給料が出たら一部を貯金口座に移して無かったものにする方法。
この方法では、「固定費」「変動費」「お小遣い」「貯金」などにいくら使えばいいか?明確な数字が出ない分、貯金が疎かになってしまう恐れがあります。
人間は明確な数字を出して、そのルールに従って行動したほうが悩まなくて済む分、生活の質を上げることが出来ます。
私は先取り貯蓄より上記の給料4分割法のほうが貯金は上手くいくと思っています。(必ず貯金25%が余るようになっているので)
具体的に何をすればいいのか分からない方の為に。
- 給料に対して適切な賃貸物件に住んでいるか?(固定費)
- 必要ない保険に加入していないか?(固定費)
- 自動車は本当に必要か?(固定費)
- 携帯は格安SIMを使っているか?(変動費)
- インターネット回線を安い所を選んでいるか?(変動費)
- 食費を節約しても効果が薄い理由(変動費)
- 電力会社変更のススメ
- 交通費の見直し(変動費)
- 子供の教育費はいくらかかるか?(教育費・お小遣い)
- お小遣いを減らす必要が無い理由(教育費・お小遣い)
- 人生を豊かにする方法(教育費・お小遣い)
これらについて詳しくまとめています。
具体的な節約方法については別の記事で詳しく説明しているので、是非ご覧ください。
貯金の目標金額はいくら?

貯金が全くない人、少しだけしかない人、将来の為にはまだ不安な人と様々な人が居ますが、貯金の目標金額はズバリ100万円だと思います。
貯金が無い人や10~20万貯金がある人にとって、100万円は途方もない数字かもしれません。
そういう方には小刻みな目標金額を設けることをオススメします。
まずは10万円、次に30万円、その次は50万円と小さな目標を一つずつクリアしていくことによって貯金が習慣化されるようになります。
イメージしてみましょう。

大卒社会人1年目
給料は手取りで16万円
家賃38000円 保険2000円 合計4万
食費15000万円 光熱費15000円 スマホ代2000円 交通費8000円
洋服代、飲み代などのお小遣い 40000円
毎月の貯金 40000円
給料4分割法を用いてプランを組むとこのようになります。
貯金がまだ0円だとしても、最初の目標10万円は3か月、30万円は8か月、50万円は13か月でクリアできてしまいます。
100万円までは25か月でクリアできてしまうのです。
100万円を貯めたことが無い人は、途方もなく感じますが、実際に仕組みを作ってしまえば約2年で達成できる数字です。
年齢によって給料も上がっていけばその分早く達成できますよね。
自分の手取り収入から佐藤君のようなイメージをしてみてください。
どうでしょうか?大体、固定費、変動費がオーバーしていて、お小遣い、貯金が少なくなっているでしょう。
大事なのは、毎月かかる固定費、変動費を如何にして抑えるかです。
出来るだけ早くに目標金額の100万円を目指していきましょう。
何故100万円なのか?その理由は?
老後資金の為に貯金をするのに、100万円では足りない!政府だって2000万円足りないと言っていた!
その通りです。
100万円では足りません。
では何故100万円を目標にするのか?

100万円を貯めるメリット
- 100万円あれば必要ない保険(ガン・医療保険・車両保険など)を解約することが出来る。
- 会社をクビ、または休職しなければならない状況でも、3~6か月は生活できる。
- 急な出費(家電が壊れる・冠婚葬祭など)に慌てる必要がなくなる。
- 大きな出費(車の本体の購入など)の時にローンを使わずに買うことが出来る。
- 100万円貯めることが出来れば自分に自信が付く。
- 貯金体質の体と脳をゲットすることが出来る。
- 通帳を見るのが楽しくなり、100万円の桁から下がると復活させたい気持ちになる。
それぞれが非常に大事なことです。
・まず1~3番のメリットで重要なのは『生活防衛資金』と呼ばれるものです。
生活防衛資金とは、もしも何かがあったときに家計が破綻しないように準備しておくお金です。
もしもの時は、病気やケガ、会社のリストラ、冠婚葬祭などに当たります。
病気やケガは保険で賄うほうが良い!という考えもありますが、実際今までの人生で保険が適用される病気やけがを何回しましたか?
恐らく片手で足りるほどの回数しか無いのでは?0回の人も多いでしょう。
それなら、保険代を貯金に回し(または家賃に振り当て良い家に住む)、少しでも早くに目標貯金額に近づいたほうが良いのではないでしょうか?
しかし100万円貯まるまでは医療保険は賛成派です。
ガンなどの重い病気にかかると、100万円近くの治療費がかかってしまうからです。
家計を破綻させないのが目的なので、貯金が0~50万ぐらいの状況でガンなどになってしまうと経済的に危険ですからね。
確率論の話なので、そこはもしもに備えておきましょう。
・4番のメリットの重要性は『利息』です。
自動車ローンは年間3~5%と言われています。
100万円借りると、年間で3~5万円取られる仕組みですね。
先ほどの例に出した佐藤君の場合ですが、およそ1か月分の貯金額がお金を借りるだけで無くなってしまうわけです。
100万円貯金するのに25か月で達成できたはずが、単純に28か月かかってしまう計算になります。
それだったら、25か月で100万円貯めて、一括で買い、26か月~28か月の3か月間また4万円貯めれば12万貯まっている状況が作れます。

どっちがお得か分かるよね?
ローンをすると:(4万✖25か月)-12万+(4万✖3か月)-100万=0円
一括で買うと:(4万✖25か月ー100万)+(4万✖3か月)=12万
ローンによる利息が如何に強烈か理解できたのではないでしょうか?
今後利息に付いて詳しく説明するので、今は利息は出来るだけ払わないようにするのが大事など覚えておきましょう。
・5~7番のメリットの重要性は『習慣性』が身に付くことです。
人間は何かを習慣化することが苦手な生き物です。
生活の中で習慣化できたのは歯磨きぐらいだと言われています。
みなさんはどうでしょうか?
運動・勉強・節約・貯金、2年3年と続けられているものはありますか?
何度もすみませんが、例に出した佐藤君
貯金の仕組み通りに25か月貯金をして100万円貯められたら、それは立派な継続ではないでしょうか?
一度そういった習慣化をしてしまえば、やらないと気持ち悪くなってしまいます。
歯磨きをしないで良いと言われると気持ち悪くなりませんか?恐らく多くの方は習慣化によって気持ち悪いと感じるでしょう。
その考え方を得るためにも適正なのが100万円の貯金だと思います。
いきなり1000万の貯金を目指せと言われても挫折するでしょうが、100万円を2年間で頑張って貯めようと言われるといけそうな気がしますよね?
貯金の仕組みを活用し、自分の中で貯金を習慣化できれば老後の心配もないでしょう。
100万円からの次の目標

まず初めに考えるべきは何を目的とした貯金なのかです。
- ブランド品が欲しい(50万ほど?)
- 車が欲しい(100万ぐらい?)
- 結婚式(200~300万ぐらい?)
- 自宅購入(頭金で300万、トータル1500万以上?)
- 老後の生活(2000万~5000万?)
それぞれによって目標金額は変わってきますね。
1番2番に関しては、出来れば100万円貯金した後に、更に必要な分を貯金して購入するのがお勧めです。
100万円貯まった時点で使ってしまうと、貯金が一気に0円近くになってしまい、せっかくの習慣化が無くなる恐れがあります。
200万貯めてから使うことによって、一度貯められたという実績と、まだ100万円残っているという安心感が得られます。
また100万円残っているので、必要ない保険に加入しなくて済みますからね。(使ってしまった場合は再加入しないといけません)
3番の結婚式
人生の一大イベントですね。
お金をかければ上限無くかけられるイベントです。逆に安く済ますことも可能。
ここでの注意点は『見栄』です。
結婚相手、親、相手の親、親戚、同僚、友達、これらに対して『見栄』を張ると大変な目に合います。
- 盛大な結婚式にしたい
- 友達や同僚も盛大な結婚式をやっていたし
- 相手の家族や親せきに惨めな姿を見せたくない
- 親が盛大な結婚式を望んでいる
これらは全て自分の意志ではなく、『見栄』を張りたいという感情です。
一度冷静になり、相談し、他の道(新婚旅行にお金をかける)など検討すべき点です。
せっかく貯めた貯金が全て無くなると、結婚後いきなり前途多難な日々に襲われます。
結婚式を完全に否定しているわけではありません。
夫婦になり、共働きすれば、貯金速度も加速していきますからね。
目標300万貯金出来たのち、150万ほどに抑えられれば生活も楽になるでしょうね。
4番の自宅購入
貯金を食いつぶす最難関ポイントです。
今まで賃貸物件で生活してきた人が夢のマイホームを手に入れると、計画性が無ければ一気に転落します。
まず一つ目はローンを組まなければならない。
先ほど自動車ローンでも記事を書きましたが、人生では出来るだけローン(利息)は払わないほうが良いです。
しかし、不動産業者がこう言います。『毎月の家賃の支払いでマイホームが手に入ります。』
悪魔のささやきです。
2つ目は支払う項目が増える。
悪魔のささやきは確かにそうかもしれません。
ローンを毎月の家賃で補える。
しかし実際は違い、支払う項目はもの凄く増えます。
- 住宅ローン(家賃と同一額)
- 火災保険(賃貸でも支払う)
- 固定資産税(新規追加)
- 修繕積立費 (新規追加)
- 地震保険 (新規追加)
- 生命保険(新規追加)
- 管理費(マンションのみ)
1番2番は賃貸でもかかる項目です。
3~7番は購入するとかかるお金になります。
これだけ固定費が増えてしまうと、貯金4分割法が通用しなくなり、現実的に貯金ペースは遅くなるでしょう。
せっかく習慣化できても、貯金の仕組み崩壊がしてしまえば元も子もないですからね。
(あくまで私個人の意見ですが)自宅購入はオススメ出来ません。
購入する場合は、仕組みを放棄してでも欲しいと思った方限定です。
5番の老後資金
ほとんどの人は老後資金の為に今から貯金を頑張りたいと思っているのではないでしょうか?
私のブログ名も【老後資金ブログ】ですからね。
老後資金の目標金額はどれぐらいでしょう?
- 政府の言う2000万?
- それより多い3000万?
- もっと贅沢したいから5000万?
- それとも大台の1億?
単純に考えると、手取り16万の新入社員でも約2年間で100万円貯めることが出来ます。
40年働けば、一切給料が上がらなくても2000万はクリア出来る数字です。
しかし一切給料が上がらないのも可哀想ですよね。
サラリーマンの生涯年収は2億円と言われています。
2億の25%を貯金出来れば5000万円まで見えてきます。
ほとんどの人は5000万円が上限のボーダーではないでしょうか?(私は無理です)
あとは、働ける残りの年数と今の給料から算出しなければいけません。

働ける年数✖12か月✖手取り収入の25%+現在の貯金=生涯貯蓄額
どうでしょうか?2500万~3500万ぐらいになりましたか?(私はちなみに2600万と出ました)
満足出来ましたか?満足できた方は、さっそく給料4分割法で貯金の仕組みを作り老後へ向けて『行動』していきましょう!
満足できない方は次の項目へ・・・
老後の資金が足りません!

人それぞれ、年齢も違えば、年収も違い、将来貰える年金額も違うでしょう。
どうしても老後資金が不安な人は収入を増やすしかありません。
そうなると、副業、投資、家にある不用品を売り払う、徹底した節約などでしょうか。
不用品を売り払うは、家にお宝がある場合を除き、効果は一過性の為、除外するしかありません。
徹底した節約をする場合は、教育費・お小遣いのカテゴリーを貯金に回す方法がベストです。
そうすれば単純ですが生涯貯金額は2倍になります。
趣味もなく節約が苦じゃなく、老後の不安のみある人にオススメです。
副業は単純に収入がアップしますね。
毎月4万円の副収入があれば、全て貯金すれば生涯貯金額は2倍になりますし、即効性がありオススメは出来ます。
ただし、疲労度、年齢が行くにつれて雇ってもらえないなどのリスクはありますね。
最後が投資ですね。
私自身は貯金4分割法に加え、投資をやっていて一番おススメなのですがリスクが付き纏います。
そのリスクを許容できるのであれば本当にオススメ出来ます。
先ほど少し上に、私の生涯貯蓄額は2600万と書きましたが、投資をしないで本当に貯金だけで生計を立てた場合の数字を表します。
私はその数字に満足できなかったので投資を行っており、あくまでシミュレーションでの数字になりますが、4000万ほどを予想しています。
2600万から4000万の増える予定額1400万は投資による収益と考えています。
しかし何度も言いますが、投資にリスクは付き物です。
怖い、お金を絶対に減らしたくない人へはオススメ出来ません。
安全に老後資金を貯めたい人は、節約や副業に重点を置き、副業によって収入を増やすか、節約によって支出を減らす努力が必要になります。
リスクを取ってでも老後資金を貯めたい人は、投資にチャレンジしてみるのをオススメします。
もし少しでも興味があるようなら、投資の記事を読んでみてください。
私が実際に行っている投資方法を説明します。
人はみな、様々な生活環境で生きています。
貯金だけでも老後に不安のない人、今まで貯金をしてこなかったせいでものすごく不安のある人、老後のことなど何も考えていない人。
自分に合った考え方を模索して少しでも不安を取り除ければいいと思っており、そのお手伝いを出来ればいいと思っています。
『今日が人生で一番若い日です。ぜひ行動しましょう!』
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