退職金は老後生活を快適に送る際に重要な役割となります。
退職金をあてにして老後資金を充分に貯めて来なかった人も居るでしょう。
しかし退職金の使い方を間違うと一気にお金を失う恐れがあります。
老後生活が危ぶまれる事態にならないように『退職金の守り方』を知っておきましょう。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
退職金はあるのか?
そもそも退職金は貰えるのか知っていますか?
大手企業ならほとんどが退職金制度を採用しているはずですが、中小企業ではあるのかどうか分からない人も多いのではないでしょうか?
退職金制度は縮小傾向にあり、過去には90%以上あったが、最近では80%程度まで下がっています。
この理由としては、iDeCo(確定拠出型年金)の普及が原因とされています。
退職金の金額を把握しているか?
退職金が『いくら貰えるのか』知っていますか?
こんなデータがあります。

退職1年以内までに退職金の金額を把握していない人が6割超という結果となります。
更に退職当日まで『そもそも退職金が貰えるなんて知らなかった』という人が3割を超える結果になっています。
退職金の金額は年々減少傾向にあります。
過去には3000万円以上貰えたようですが、現在では1000万~2000万の範囲と言われています。
ちょっと落胆する気持ちではありますが、老後資金と考えると大きな金額ですので把握しておいて老後資金の計画を立てるのに役立ちます。
『老後生活が不安』と思う人は必ず把握しておきましょう!
退職金の調べ方
では実際に『退職金制度があるのか?』『退職金はいくら貰えるのか?』を調べてみましょう。
調べ方は簡単です。本気で調べれば1日もかかりません。
あなたの手元に『就業規則』があれば退職金制度の有無は記載されています。
もし『就業規則』が無ければ、人事に赴き『従業員人事規定』を見せてもらいましょう。
この『従業員人事規定』は従業員なら必ず閲覧できますし、常に事業所に置いておかなければいけない法定の義務があります。
退職金の計算方法については、人事や総務担当の人に直接教えてもらいましょう。
恥ずかしいかもしれませんが、会社によって様々ですので聞くのが一番早いでしょう。
退職金の受け取り方法
退職金の受け取り方法も会社によって様々なので一概には言えません。
- 現金受け取り
- 企業年金化する
- 退職所得控除を超えるギリギリまで現金化して残りは企業年金化して運用
- 退職金の一部を確定拠出年金化して投資や利殖する
ざっとこのような受け取り方法があると思うので確認しましょう。
まとめ
- 退職金制度の有無(就業規則・従業員人事規定)
- 退職金の金額の把握(人事・総務に聞く)
- 退職金の受け取り方法の確認
老後生活を左右する退職金について早めに自分で行動して把握しましょう。
退職金の有無や金額によって用意する老後資金が変わってくることを理解しておきましょう。
ここまでは退職金の基本について説明してきました。
次は退職金の守り方について説明していきます。
退職金を守ろう
退職金という大きな金額を手に入れると、それを狙った『詐欺』や『勧誘』が押し寄せてきます。
間違った選択をしてしまうと一気にお金を失い可能性もあるので注意が必要です。
大きく分けて3パターン注意する出来事があるので紹介していきます。
退職金専用の定期預金
定年を迎えると銀行からパンフレットが送られてきたり、電話などがあるでしょう。
『定期預金』なので”いつでも”解約できるので駄目なように感じないでしょう。
しかしこういった定期預金は、預け入り期間がとても短いものが多いです。
例えば年利〇%とパンフレットでは表記があるはずなのに、実際は3か月分しか利息が付かないパターンや、定期預金の半分は『当社のオススメしている投資信託を買ってもらう』などの無駄なオプションが付くことがあります。
銀行がオススメする投資信託は『銀行側の利益』が生まれる商品であり、お客様である貴方の利益には繋がらない可能性が高い商品が多いので絶対に買ってはいけません!
このようなオプション付き定期預金に加入するのは止めましょう。
外貨建て保険
次は保険屋さんが押し寄せてきます。
『退職金はどうせすぐ使わないですよね?一括で入れて外貨で運用しませんか?』
このような商品は保険屋さんにとっても勧めやすいです。
- 満期を迎えれば利息が付く
- 年年後かに年金のように支払うことが出来る
このような意見を聞くと良いと思いますが、外貨建ての商品は保険屋の報酬が非常に高くなりやすいです。保険屋の報酬はあなたの利益から賄うので必然的に貴方の利益は減ることになります。
一番厄介なのは『外貨建て』です。
円建てに比べて『外貨建て』は利回りが高くなりやすいですが、メジャーである『ドル・ユーロ』などは金利が低いです。
利回りの高い通貨はリスクが高く、更に為替の影響もモロに受けるため、利益と損益が相殺される恐れがあります。
下手をすると元本割れという事態にもなるので『自分が理解できない商品』にお金をつぎ込むのは止めておきましょう。
投資
『退職金の使い道=投資』を想像する人は多いと思います。
ここで言う注意すべき投資は『銀行が勧める投資信託』になります。
銀行が勧める『投資商品全般』は全て断るようにしましょう。
退職金を手に入れたら銀行に近づかない!事を心掛けましょう。
退職金をどうすればいいのか?
まず始めに覚えて欲しいのが『退職金を貰ってから使い道を考えるのはおかしい』です。
この記事を読んでいるあなたが何歳なのか分かりませんが『今すぐ』退職金の事を調べて、『今すぐ』使い道を考えましょう!
そして『投資で運用したい』と考えているなら『今すぐ』投資を始めましょう。
60歳の人がこの記事を見ているなら65歳定年まで、あと5年間しかないと思うかもしれませんが、5年間の経験はかなりの投資リテラシーを身に付けることが出来ます。
新入社員でも5年間働けば経験値はありますよね?
投資5年間の延長線上で、退職金を受け取った時には、今までの積立額に上乗せして運用を続ければいいと思います。
オススメの投資は?
『退職金に最適な投資は何か?』と考えるかもしれませんが『間違い』です。
退職金に限らず、投資においての最適解は用意されています。
『インデックスファンドの積立投資』になります。
インデックスファンドは投資信託の一種で、株価指数に連動した商品になります。
詳しくはこちらの記事を読んでください。
何故最適解なのか?
投資の世界では、9割以上の投資家はインデックス投資に勝てないというデータが存在するからです。
やり方は至って簡単です。
毎月の貯金額を貯金から投資商品を積み立てるに切り替えるだけです。(毎月3万円貯金しているなら毎月3万円インデックスファンドを買い続けるだけ)
投資初心者でも簡単に出来る投資方法なので投資に興味がある人は是非チャレンジしてみましょう。
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