つみたてNISAで取り扱っている商品数は全部で213個あります。
その213の中から、なるべく損をしにくい商品を見つけることが最初の関門になります。
投資信託を選ぶ際のチェックポイントを知り、正しい投資信託を長期間運用しましょう。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
投資信託の内訳
つみたてNISAの商品は、金融庁が定めた一定の条件をクリアした『投資信託』と『ETF』のみとなっています。
投資信託とETFの内訳は以下の通りとなっています。
- インデックス型投資信託:183本
- アクティブ型投資信託:23本
- ETF:7本
※これらの商品の取扱数は金融機関によって異なります。
合計213本の中から、あなたが実際に投資する商品を見極めなくてはいけません。
チェックポイント1.インデックスファンドorアクティブファンドorETF
まずは『インデックス型』『アクティブ型』『ETF』の3つの内どれを選べばいいか?
【インデックス型投資信託】を選びましょう。
それは何故なのか?
インデックス型VSアクティブ型の争点となるのはズバリ『勝率』です。
ほぼ99%のアクティブ型投資信託は『インデックス型投資信託』に負け続けているというデータがあります。1%は勝てるかもしれませんが、それを探し出すのは至難の業です。投資初心者は過去のデータを信じることをオススメします。
インデックス型VSETFの争点はズバリ『購入金額』です。
インデックス型投資信託は100円から買うことが出来るので誰でも始めることが出来ます。
対してETFは購入金額が高いので誰でも気軽に買うことが出来ません。
さらに商品数も183本に対して7本と選択肢が非常に少ないのも難点です。
チェックポイント1では213本の中から183本に絞ることが出来ました。
チェックポイント2.信託報酬の少ないほうを選ぶ
インデックス型投資信託は『指数』に連動する商品です。
- TOPIX
- 日経平均
- S&P500
上記以外にも様々な指数があります。
そしてつみたてNISAの商品の中で、例えば『TOPIX』に連動した商品だけでも12本あります。(SBI証券での取扱数)
この12本の中で『信託報酬』に違いがあります。(手数料みたいなものです。)
0.154%以内~0.44%以内とこれだけの差が生まれます。
同じTOPIXに連動した商品(投資成績がほぼ同じ)なのに信託報酬(手数料)で取られる金額が違うなら絶対安いほうがお得ですよね?
チェックポイント2では、同じ指数でも『信託報酬の安い』ほうを選びましょう。
これだけで183本から50本~80本近くまで絞れるでしょう。
チェックポイント3.純資産総額が増えているか
純資産総額とは、そのファンドにどれだけお金が集まっているかを表しています。
純資産総額が多ければ多いほど、大勢の投資家に買われているということです。
チェック項目は『純資産総額が増えているかどうか』です。
常に右肩上がりに増えているという事は、投資家が毎月買い付けを行っており、それだけ投資家にとっても魅力的な投資信託である証明となります。
逆に純資産総額が減り続けている投資信託は、現時点で魅力的な投資信託が他にあり、そちらに移行している投資家が居るということです。
チェックポイント3では、純資産総額が右肩下がりに衰退している投資信託は避けて、増え続けている投資信託を選びましょう。
これで50本~80本から30本程度まで絞れるでしょう。
チェックポイント4.配当金の有無
投資信託には配当金の使い道が2種類あります。
- 配当金を分配
- 配当金を再投資
配当金の分配は、毎月もしくは2か月に1回など色々なタイミングによって投資家に振り込まれます。振り込まれたお金は生活費の補充に使うなど投資家にとっては嬉しいシステムです。
配当金の再投資は、投資先から配当金が出た時に、投資家にお金を振り込まずに投資会社(ファンド)がその配当金で新たに株を買付する行為です。投資家にはお金は振り込まれないので一見すると損に感じるかもしれませんが、その分ファンドの保有している株式の量が増えるので会社としての価値が上がり、結果的には投資家自身の保有価値も上がるというわけです。
チェック項目では『配当金を再投資』の投資信託を選びましょう。
理由は2つあります。
一つ目は『複利効果』です。
例えば100万円投資をしていて1年間の利息が5%付くとしましょう。1年後には105万円になります。
この利益5万円を配当金として受け取ってしまうと残りが100万円に戻ります。すると1年後にはまた105万円になります。
これを配当金として受け取らず再投資した場合どうなるか?
100万円→1年後:105万円
105万円→1年後:110万2500円
2年経つと、配当金で貰うよりも2500円多くなっているのが分かりますよね?
この現象が何年、何十年と続いて雪だるま式に増えていくことを『複利』と言います。
複利の効果は絶大で、天才アインシュタインも『人類最大の発見は複利だ!』と言ったとか・・・
二つ目は『ファンドの破綻』です。
投資にリスクは付き物で、儲ける時もあれば損をする時も当然あります。
利益が出ている時は配当金を出しても問題は無いでしょう。問題なのは損失が出ている時です。
損失が出ている時でも配当金を出すと明言している場合は、投資家に配らなくてはいけません。
そのお金はどこから出てくるのでしょうか?あなたが投資した分のお金から配当金が支払われます。
100万円投資して105万円となり、利益の5万円を配当金とするのは大丈夫ですよね?
しかし100万円投資して90万円に価格が下がっても、更に5万円配当金を出したら投資信託の価値は85万円まで下がります。
『配当金あり』では、不況が続けば続くほど配当金を支払い続けて、自ら首を絞めていく負の連鎖に陥ります。
そして最悪の場合、ファンドが破綻してしまう恐れがあります。
チェックポイント4では『配当金は無し(再投資)』を選択しましょう。
これで30本から20本近くまで絞ることが出来ます。
まとめ
投資信託のチェックポイントは以下の通り
- インデックス型投資信託を選ぶ(勝率アップ)
- 信託報酬の少ないものを選ぶ(無駄な手数料を取られない)
- 純資産総額が増え続けているものを選ぶ(投資家に人気)
- 配当金は無し(再投資)のものを選ぶ(複利効果を得る)
つみたてNISAで投資信託選びに悩んでいる人はチェックポイントを参考に選んでみるのが良いでしょう。
上記4つをクリアしていれば、損をする確率を減らす事が出来るでしょう。
20年間という長期運用で失敗しない為にも、最初の銘柄選定は慎重に。特に配当金が欲しいという人が結構居るので注意しましょう。
もし配当金に興味のある人は、つみたてNISAではなくアメリカのETFを買いましょう。
詳しく解説している記事はこちら
どうしても投資信託を選ぶことが出来ない人には、私が実際に投資している投資信託を載せているので参考程度にご覧になってみてください。(あくまで投資は自己責任です。)
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