投資について何も分からない。
投資って何があるの?
投資って危なくないの?
初心者におすすめは?
私は投資について完全に無知の状態で始めました。
現在投資歴は5年目に突入しました。
投資で得た利益は200万円ほどと少ないですが、少しずつ要領を掴めるまでになりました。
少しでも投資の良さ、怖さを教えられたらいいなと思っています。
そもそも投資とは?

投資とは、会社などの未来の利益に資金を投じることを言います。
例えば、未来にこの会社は業績を上げそうだなと思い、その会社の株を買うこと(この会社の未来に資金を投じるから)を投資と言います。(株式投資)
不動産を保有している人も、家賃収入が毎月振り込まれ、それが何年も先まで続きそうだな?と思い不動産を買っています。(不動産投資)
投資と投機の区別
投資をやったことが無い人はここの区別が出来ていませんので簡単に説明します。
投資は未来に向けて資金を投じます。
では投機とは何か?
よくTVやネットなどで沢山のパソコンに囲まれて一日中パソコンを操作して儲けている人を見たことはありませんか?
1日で1億稼げる!1日で2000万損をした!などのキャッチコピーを目にしたことがあると思います。
これは未来に投じている訳ではなく、今起きている瞬間の機会に投じている人たちです。
未来に向けた投資をしていれば、1日単位でどうにかなる訳がありませんよね?
しかしTVやネットなどでは一瞬のインパクトや話題作りの為に特集され、国民は投資に対して恐怖を植え付けられています。
私がオススメしたいのは投資であって、投機ではありません。
正しい知識を身に付けることが一番大事です。
投資って何があるの?

投資の種類とその特徴を簡単にわかりやすく説明したいと思います。
自分はどれをやりたいか?という目線でご覧ください。
株

まず初めに一番代表的な株式投資を説明します。
普通の人がまず思い浮かべるのが株式投資ではないでしょうか?
最近ではTVなどで株主優待で生活している人の特集などもしていますね。
株式投資とは、東京証券取引所(東証)などの株取引所に上場(参加)している株式会社が発行している株券を投資家が売り買いをして利益を出す投資方法になります。(いきなり難しくてごめんなさい)
利益を出す(お金を増やす)方法は2つです。
一つ目は株を安いうちに買っておき、高くなったら売り、その差額分が利益になる方法
株の安いうちとは、この会社は何かしらの仕事をやっているようだけど何をやっているか分からないから見向きもしない状況
高くなるときは、何かやっている会社が実はウイルスのワクチンを作っていて商品化に成功した時に会社の価値は一気に上がり株の値段が上がる状況
見向きもされなかった株が一躍注目を浴びると株の値段は膨れ上がり、差額が広がることによって莫大な利益を生むこともあります。
誰でもわかる例として、セブンイレブンを挙げます。
1979年に上場したセブンイレブンの株を180万円買ってずっと持っていた場合、2020年時点で1億3000万円の価値になります。(夢がありますね)
2つ目は株の配当金です。
株式会社は投資家が株を買ってくれたことによって資金を調達でき、業績を上げることに成功した場合などに感謝の意味を込めて会社の利益の一部を使い配当金を出すことがあります。
配当金の代わりに株主優待などを出す会社もあります。
また配当金と株主優待の両方を出す会社も多く存在します。
配当金自体は微々たる金額なことが多いのですが、毎年少しずつ金額を増やしてくれる会社も存在します。
誰でもわかる例として、花王を挙げます。
花王は1979年に配当を始め、その当時は1株当たり7.1円
分かりやすく100株当たりとして1979年に配当金710円出しました。
その後、毎年必ず配当金を少しずつ増やし(増配)2019年には100株当たり1万3000円貰える様になりました。
40年間で配当金が20倍近くになるのは金額的には凄くないように感じるかもしれませんが、本当に凄い事なんです。
この2つが株式投資の主なメリットになります。
しかし当然ですがデメリットも存在します。
全ての会社が業績が上がるとは限りませんよね?
業績が悪くなって会社が倒産寸前、業績が悪くなって配当金が出せなくなった、会社の社長が逮捕されて会社が存続できなくなったなど会社の価値が急激に悪くなることがあります。
そうすると株価は急落、株券は価値が無くなり、紙切れとなる場合もあります。
100万円が1億になる可能性もあり、0円になる可能性も秘めているのが株式投資だと理解しておきましょう。
また、株式投資を始める時に、お金も結構かかります。
安い株(1000円)で買えるものもありますが、当然株価が安いということは業績が不安という意味もありますので倒産の確率もあります。
そして高い株だと、例えばユニクロ(ファーストリテイリング)の場合、840万ほど必要になります。
投資初心者が簡単に出せる金額ではないです。
私個人の意見としては初期投資100万円は必要だと思っています。
債券
債券とは、会社がお金を借りる時に銀行ではなく投資家にお金を貸してくださいと発行する券のことを言います。
この債券は会社だけでなく、国も発行することが出来、国が発行する債券を国債、会社が発行する債券を社債と区別して言います。
債券を発行してお金を貸すと、貸した側は利息を受け取れます。
年間で利息は1%以内に抑えられることが多いですが、借用期間が終了すると貸した元本が戻ってくる仕組みです。
利益としては1%以内の利息のみとなりますが、基本的には元本保証の商品であり、比較的安全に運用することが出来ます。
100万円貸すと
1000000✖利息0.01=10000円
10000円から税金(約20%)が引かれ→利益8000円
期限が終了すると100万円は戻ってくる(元本保証)
しかし稀に国が破綻したり、会社が倒産したりした場合は元本が戻ってこない可能性もありますので注意が必要です。
破綻しそうな国の国債などは買わないように注意しなくてはいけません。
破綻しそうな国は利率も異常に高く設定しており、基本1%以内の所、年率10%を付けたりしている場合がありますが、破綻の可能性が高いことを意味しますので、利率だけで飛びつくのは止めましょう。
投資信託
投資信託とは、様々な投資家から資金を集めてまとめて投資をする手法です。
投資信託の商品としては、様々な会社の株の詰め合わせと覚えておきましょう。
投資信託は投資のプロ(専門家)が投資方針に従い運用します。
投資方針とは、例えば100億集まったとして、国内・海外の株の詰め合わせを何%買い、国内・海外の債券を何%買うなどを決めることです。
運用結果によって利益を生み、更に配当金を出してくれる投資信託も存在します。
メリット
- 投資信託は100円から買うことが出来るので、投資の敷居としては低いです。
- また、みんなから集めたお金は非常に莫大な資金になります。投資資金が大きくなればなるほど、利益(%)に対しての増える割合が大きくなるため、儲けが出しやすいです。(100万と1億で、同じ利益1%でも1万と100万の差になる)
- プロ(専門家)が運用してくれるので、まったく投資のことが分からなくても安心できるかもしれない。
デメリット
- 100円から始められるが元本が低いうちは損益は雀の涙ほどしかない。
- プロ(専門家)が運用しても失敗することはある。
- 投資初心者をカモにする悪徳商品が混ざっている
- 大きな利益を出すことは難しい
FX
FXは為替取引のことを言います。
為替取引は、世界各国の通貨の変動によって生じる通貨の価値の差によって利益を得る方法です。
『円高・ドル安』など聞いたことはあるでしょう。
何故通貨の価値が変動するのか?
一番簡単な理由は、国の情勢です。
例えば日本が戦争を起こして負けそうだとします。
そうなると日本は他の国に支配され、円という通貨が使えなくなるかもしれません。
そうなると円を持っていては価値が0になる為、戦争に負ける前に持っている円をアメリカのドルに換えておけばドルとしての価値が生まれます。
円が0円・ドルが上がる、これが『円安・ドル高』の現象です。
戦争は極端な例ですが、今現在も様々な情勢で、お金の通貨を交換したいと思っている人が居ます。
またFXには『レバレッジ』というものがあります。
レバレッジは自分が持っているお金以上を投資することが出来るということです。
例として
所持金1万円
日本円100円 アメリカドル1ドルの価値だとします。
日本円が上がると予想して、1万円を100ドルに交換します。
日本円が110円の価値になりました。
持っていた100ドルを日本円に交換して1万1000円になりました。
利益が1000円でした。
レバレッジを使って資金の10倍を投資すると
所持金1万円✖レバレッジ10=10万円
日本円100円 アメリカドル1ドルの価値だとします。
日本円が上がると予想して、1万円を1000ドルに交換します。
日本円が110円の価値になりました。
持っていた1000ドルを日本円に交換して11万円になりました。
利益が1万円でした。
このように通貨の価値は変わらなくても、レバレッジをかけることによって利益が10倍に膨らみます。
レバレッジは最大で25倍まで増やすことが出来ます。
しかし当然損をする額も25倍まで増えて一瞬にして借金を背負うこともあります。
利益が大きい代わりに損失も大きいのがFXの特徴です。
その他ETFや不動産投資など
その他の投資(ETFや不動産や先物オプションなど)については、投資初心者が手を出していい分野ではないと思っています。
あくまで私のブログでは難しい話は割愛させてもらい、余計な知識を身に付ける必要が無いと思っているので説明を省きますが各々のデメリットだけ紹介させてもらいます。
ETF
・投資信託とほぼ同じ内容だが、一回当たりの投資資金が10万オーバーの商品しかない為オススメしない。(かなりの資金力が必要)
不動産投資
・物件購入額が大きすぎる
・空室リスクが高すぎる(空室だと家賃が入らず、固定費がかさむ)
・物件の目利きスキルが必要
・カモにされやすい
・必ず借金を背負う
先物オプション
・投資というよりは投機になりやすい(FXも同じことが言える)
・借金を背負う可能性がある
・わざわざ初心者が首を突っ込む分野ではない
投資って危なくないの?

投資は怖い、借金を背負って大変なことになる。
リーマンショック時にはお亡くなりになる方も居て大変危険なものという認識があるでしょう。
確かに投資は危ないです。
しかし正しい知識を付ければリスクを減らすことは出来ると思います。
1.借金は背負わない
投資をやったことが無い人は失敗したら借金を背負うと思っているでしょう。(私もそうでした)
株・債券・投資信託に関しては、通常は借金にはなりません。
しかし信用取引という手法を使えば借金になります。
信用取引はFXで説明しているようなレバレッジと同じだと覚えましょう。
自分が持っているお金以上の金額を賭けてしまうと借金に陥ります。
信用取引には信用取引専門の口座開設が必要であり、口座を開かなければ使えない仕様になっているため口座開設しなければ大丈夫です。
じゃあFXは借金を背負うのか?答えは背負います!
FX口座はレバレッジが最初から賭けれるようになっている為、操作を間違うと借金になります。
2.お金が0円になる可能性はある
借金は背負わないと説明しましたが、0円になる可能性はあります。
限りなく0%に近いですが無いと言うと嘘になりますので正しい知識を伝えたいと思います。
株や債券に当てはまりますが、会社の倒産リスクです。
100万円投資していて、会社の価値が0円になると当然ですが価値のない株や債券というふうになってしまいますね。
しかし非常にまれなケースで限りなく0%に近いでしょう。
このケースで信用取引をしてしまうと、そのまま借金ということです。
100万円投資→会社の価値が0円→手持ちが0円
信用取引すると
100万円投資&信用取引200万の計300万投資→会社の価値が0円→-200万円
株の格言で『投資は余裕資金で』という言葉があります。
無くなってしまったら生活に支障が出るお金は投資してはいけないという意味です。
大事なことなので覚えておきましょう!
投資初心者にオススメの投資方法は?

ズバリ!投資信託です。
投資とは、会社の未来への価値に資産を投じると最初に説明しました。
この投資の大原則として『長期保有・分散投資・積立投資』という王道パターンが存在します。
一つずつ説明します。
1.長期保有
長期保有とは名前の通り、投資商品を短期的に売らずに長い期間保有し続けるということです。
過去のデータから、株は長期的に見れば右肩上がりの成長を続けていくと言われています。
下の図を見てください。

この図はアメリカの有名な企業500社の株の詰め合わせた投資信託の商品で『S&P500』というとても有名な商品です。
株価はゆっくりですが右肩上がりになっているのが確認できますよね。
2006年から少し右に行くとガクッとグラフが落ちているのが分かると思いますが、これが有名なリーマンショックです。(2008年の出来事)
リーマンショックを経ても株価は時間をかけて戻り、今では一番高い所に来ているのが見て分かります。
このグラフを見ても短期的な売買より、長期的な保有の方が安全に運用出来ているのが理解できると思います。
2.分散投資
分散投資とは、『地域の分散』『投資商品の分散』『時間の分散』この3つの意味を表します。
・地域の分散とは、投資をする国を分散しましょうということです。
日本だけに投資していた場合、国が破綻したら日本の企業の経営が成り立たなくなってしまい、日本企業そのものの価値が失われます。
地域を分散しておけば、もしもの時に全てを失わずに済みますよね?
・投資商品の分散とは、投資信託には『日本株』『海外株』『日本債券』『海外債券』と様々な種類があります。
地域の分散と同じで、投資商品も一つに絞らず、いくつかの商品を合わせて持つことでリスクを下げる役割になります。
株と債券は動き方が基本的には逆変動するので、株が上がれば債券が下がり、債券が上がれば株が下がります。
その逆変動を利用して、一気に損をするリスクを下げる役割もあります。
・時間の分散とは、投資資金を入れるタイミングの分散を意味します。
投資資金を一括で投資してしまうか、数回に分けて投資をするかを選択しなければいけません。
一括で投資してしまうと、その後株価が上がれば利益を最大限受け取れますが、未来は誰にもわかりませんよね?
上の図の2000年ほどに一括で買った場合、その後、元の値段に戻るまでに12年ほど掛かってしまうのが分かると思います。
このような事態を防ぐためにおススメなのが数回に分けて投資をする手法の『ドルコスト平均法』です。
ドルコスト平均法の説明
1口1円として
2000年1万円 2001年5千円 2002年5千円 2003年1万円
このような株価の変動があるとします。
一括の場合
2000年に1万円分の1万口購入
その後は購入できないので2003年で元通りの利益0円
分散で購入すると4回に分けて2500円ずつ
2000年に2500円分の2500口
2001年には半額になったので、2500円分の5000口
2002年も同様に2500円分の5000口
2003年に2500円分の2500口
1万円を4回に分散して購入したおかげで、15000口手に入り、利益は5000円になります。
このように資金を分散して投入すれば、株価が下がったときに多く口数を買うことが出来るため、4年後に株価が元に戻っただけでも利益が生まれます。
株価下落時のリスクを軽減する効果が分かると思います。
また上の説明では1年に1回のタイミングで投資をしましたが、1か月ごとにやれば更に分散されて価格が平均化されます。
王道のタイミングとしては1か月に1度とされています。
3.積立投資
積立投資は、『少額から投資できる』『買うタイミングを分散できる』『投資を自動化できる』というメリットがあります。
『買うタイミングの分散』は、ドルコスト平均法によってメリットは分かりますね。
『少額から投資できる』は、投資初心者は最初から資金を持っているとは限りません。
生活防衛資金を貯めてから、投資を始めると最初は少ない金額からになってしまいます。
投資信託では100円、1000円と少ない金額から始めることが出来るので投資の時期を早めることが出来ます。
また、少ない金額から始めると暴騰、暴落を最小限で喰らうことが出来、金額の浮き沈みを体験して慣れることが出来ます。
最初から100万円投資して、1日で1万円損をしたら相当なダメージですよね?
しかし1000円から始めると、1日10円のダメージですが痛くも痒くもないですよね?
損失への慣れは投資をするうえで必ず必要になるスキルなので少額からをオススメします。
『投資を自動化できる』は、証券会社で【買います!】という設定をすると、毎年買う、毎月買う、毎週買う、毎日買うを選ぶことが出来ます。
ドルコスト平均法を最大限利用するには毎月がオススメと言いましたが、例えば毎月給料日の次の日に買うことを設定しておけば給料の一部を自動的に投資に回すことが出来ますよね?
自動化することで投資を生活の一部と捉えることが出来、お金を有効的に運用できる仕組みが完成します。
これら、『長期保有・分散投資・積立投資』に適しているのが投資信託であり、初心者にもっともオススメ出来る投資法になります。
投資信託のメリット
- 少額から(100円)から始められる(時間の分散)
- 投資信託は詰め合わせの為もともと地域、商品が分散されている。(分散投資)
- 長期保有すると勝率は90%を超える(過去のデータより)
- 借金を抱える心配が無い(投資信託に信用取引は無い)
- 銘柄選定をしなくていい(プロが勝手にやってくれる)
- 自動化の仕組みを作れば後はほったらかし(自分の仕事に集中できる)
投資信託のデメリット
- 最低でも5年は続けないと損を出す確率が上がる
- 大儲けは基本的に無理
- やることが無いのでつまらない
- 投資商品の選定は必要
- プロに運用をやってもらうので手数料が掛かる
- 1年に1度見直すタイミングがある
- 元本は保証されていない
まとめ
株や債券やFXなど基本的な事を書きましたが、投資初心者に本当にオススメ出来る投資方法は、投資信託の一択です。
投資信託にはリスクを軽減する方法が沢山あります。
もちろんリスクが0になることは無いのですが、投資に対する恐怖は無くすことが出来ると思います。
デメリットの方は正しい知識を身に付けていけば感じないと思います。
もちろん納得できるようにデメリットのほうも一つ一つ分かりやすく教えていきます。
少しでも興味があるなら、投資信託で、投資の第一歩を踏み出してほしいです。
『今日が人生で一番若い日です。ぜひ行動しましょう!』
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