『老後の人生はどうせなら謳歌したい』このように考える人は多いでしょう。
確かに今まで長い年月、バリバリ働いてきた人にとっては、ようやく仕事から解放されて定年後は悠々自適に過ごしたいですよね?
コツコツ貯めた資金で趣味や旅行を楽しみたい。毎日ジョギングやウォーキングなどをして健康維持に努めたい。
このように老後の生活に期待に胸を膨らませている人も多いでしょう。
しかし退職後に考えることは『ポジティブな内容』ばかりではなく、老後の生活を如何に安心安全に過ごすかという点が非常に重要です。
体調を崩したり、十分な老後資金が無かったりすると、せっかくの趣味も思う存分楽しめないかもしれません。
そこでこの記事では、老後生活に突入する前に必ず学んでおきたいことを10選紹介します。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
はじめに
退職後の生活が非常に長いものですから第2の人生と言っても過言ではありません。
残りの人生が30年から40年と、具体的に数字で見てみると結構長く感じないですか?
せっかくの老後生活ですから、暮らしの為の知識や学びを身に付けて、充実した日々にしていきたいですよね?
では60代に学んでおきたいことを10個紹介していきます。
認知症予防について
認知症は2025年には700万人を超えると予測されているのをご存知でしょうか?
これは高齢者のおよそ5人に1人が認知症になるという数字であり、非常に身近な存在として身につまされる数字です。
あなたやその家族にとっても、決して他人事ではありません。
その一方で、認知症発症のメカニズムはまだ解明されておらず、確実な予防策も発見されていないというのが現状です。
なおMCIと呼ばれる『軽度認知症』の段階であれば、運動と認知トレーニングを組み合わせた『コグニサイズ』という運動を行うことで一定の抑制効果があることが判明しています。
今までは、全くの不透明でしたが医療技術の進歩や様々な研究によってこのような新たな情報が開示されてきています。
今後は医学的知識進捗からも目が離せません。
終活について
終活というワードを耳にしたことはあるでしょうか?
もちろん『就活』ではなく、ここでいう『終活』とは生前のうちに自身の身の回りを整理しておくことです。
ここ数年で、終活を行うシニアの方々の動きがグッと広がりを見せています。
具体的には、葬儀やお墓の準備であったり、生前整理や相続対策などが挙げられています。
終活を行う最適な時期としては、70歳前後が良いとされています。
しかし老後生活においては、いつ何が起こるか分からないということを考えると、早めに手を付けておくべきことの一つと言えるのではないでしょうか?
右も左も分からない場合は、エンディングノートというものを活用しましょう。
ただし遺書などについては、せっかく用意しても不十分な内容であれば効力を発揮しません。
不安が残る場合は専門家に相談することをオススメします。
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年金について
あなたはねんきん定期便を目にしたことがあるでしょうか?
将来受給できる年金の額が記載された郵便物で、毎年送付されてくるはずです。
ただしねんきん定期便の内容に記載されている年金額は、現在の制度を当てはめた上での金額となっており、年金に関する法律や制度は定期的に改正されるため、あなたが年金を受給する頃には変わっている可能性が大いにあります。
ねんきん定期便に心当たりがない場合は、家族に確認するか、最寄りの年金事務所へ相談してみてください。
健康について
健康と一言で言っても分野は様々で、健康維持の方法や持病に関する知識など、多岐にわたります。
実際の所、医学的なことは独学ではなかなか理解出来ませんから、そのため健康をテーマにしたテレビ番組や新聞を参考にするのもお勧めです。
なお近年ではインターネット上に様々な情報が蔓延していますが、中には正確性の低い情報も混ざっている為、情報源を良くチェックした上で、内容をインプットしましょう。
不確かな情報にむやみに踊らされないように注意してください。
介護保険について
ご自身の将来はもちろん、親の介護をする際に必要となるのが『介護保険に関する知識』です。
公的介護制度の仕組みやサービスを受ける時の手続き方法、必要な費用などについて知っておきましょう。
例えば、第1号被保険者に該当する場合、65歳になるタイミングで介護保険料の費用が増加します。
また40歳になると全ての国民が介護保険制度の被保険者となり、保険料の支払いが必要となります。
このように保険料の負担が大きくなる一方で、制度の利用方法を理解していないと損をしてしまうかもしれません。
相続について
終活の一部ともいえる相続ですが、相続に関する法律は定期的に改正されている為、その都度内容を確認しましょう。
何度も改正される内容は学ぶことがどうしても億劫になりがちです。
法律と聞くだけ難しく感じてしまいますからね。
ですが、損をしない為にも自身が相続をされる側とする側のどちらであっても困らないよう十分な知識を身に付けておきましょう。
最低限の学びに留めたい場合は『相続税と贈与税』について学んでおくと良いでしょう。
趣味について
これまで認知症や終活など、老後の暮らしとは切っても切れないワードがたくさん出てきました。
突然出てきた趣味と言う言葉に『今さら何を学ぶのか?』『もう十分に楽しんでいるよ!』などと感じられた人も居るかもしれません。
そのような人は、その趣味は老後も長く楽しめるのかと問いかけてみてください。
例えば、現在の趣味が車いじりやドライブである場合、いずれは免許を返納する時がやってくるかもしれませんね。
たった一つの趣味に絞っていると、それを失った時の虚しさが大きくなる恐れがあります。
年齢を重ねても楽しめそうな趣味や、もし趣味を失った場合の居場所を確保しておくのがオススメです。
同年代が集まる地域のサークルなどがあれば、所属しておくと良いかもしれませんね。
老後資金について
老後資金に関しては、毎月コツコツ貯めている人でも『本当に将来暮らしていけるのかな?』といった漠然とした不安があるのではないでしょうか?
これは老後の暮らしに必要な生活費を把握できていないことに起因しています。
必要な生活費は、各世帯やお住いの自治体によって大きく異なります。
知っておきたい人はファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
老後に必要な資金を知って上で、これから毎月いくら貯蓄すべきかを考えるのが良いでしょう。
資産運用について
資産運用は知識の有無によって二分化する分野の一つです。
資産運用に関して興味があるけど、まだ学べていないという人も多いのではないでしょうか?
ただ老後資金をコツコツ増やすための重要な手段でもあるので、学ぶ価値は大いにあります。
退職金や年金・老後資金を上手に運用するためには、行動は早いに越したことはありません。
なるべく安全に運用するためには『インデックス投資』がオススメになります。
インデックス投資について学ぶのにオススメの本があるので紹介します。
『お金は寝かせて増やしなさい』
決して銀行や保険に足を運んで相談するのは止めましょう!
多くの高齢者が儲からない商品を買わされた被害にあっているので、自身で本を読み学び、自身で行動するよう心掛けましょう。
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行政福祉サービスについて
あなたはお住いの自治体に福祉サービスについてどれほど理解していますか?
実は各自治体のホームページに、これらの詳細内容が公開されている場合が大半です。
しかし、一覧で見られるケースが少なく、欲しい情報がなかなか手に入らない事が多いかもしれません。
ご自身で調べても分からない場合は、最寄りの役所で確認してみると良いでしょう。
福祉や公的なサービスの利用に関する内容や介護サービスの内容、手続きの方法などは是非知っておきたい内容です。
〚知っていれば申請したのに〛と後悔しないように事前に学んでおきましょう。
まとめ
老後に学ぶべき10選を紹介してきました。
紹介した10項目は、全てが独立したというわけではなく、それぞれ関連しあっているものです。
『介護保険や年金などの制度全般が分からない』『介護保険と国民健康保険の保険料の負担関係があいまい』などと、どれも切っても切れない関係です。
特に医療、保健、年金という社会保障制度の全体像を理解していない人が多いというのが現状です。
政府や自治体から、もっとわかりやすく発信して貰えるに越したことはありませんが、残念ながらその兆しは見えていません。
知識不足により老後の生活設計を不確かなものにしてしまわないよう、今回紹介した内容について早いうちから学んでおきましょう。
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