50代・60代を迎えて老後資金が足りないと思った時に『投資をやってみよう』と考える人は多いと思います。
しかし今までやってきたことが無い投資1年目の人が簡単に老後資金を作ることは出来るのか?
50代・60代という、ある程度の年齢を迎えている人が陥りやすい『絶対にやってはいけない投資』について解説するので失敗しない為にも参考にしてみてください。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
投資期間が短いので利回り目標が高くなる
50代・60代の人は定年までの期間が短いです。
定年(65歳)までに老後資金を貯めようと焦ってしまいリスクの高い投資商品に目が行きがちです。
高いリターンを求める=高いリスクを背負う
投資1年目の人が高いリスクの商品に手を出していいのか?
落ち着いて考えれば失敗する確率が高いのは分かっているはずなのに目の前のお金に目がくらみ高いリスクに対して盲目になってしまいます。
- 不動産投資で利回り30%
- 知識のない株式投資で利回り20%
知識として覚えておいて欲しい数字があります。
世界長者番付の過去に最高2位まで上り詰めた投資の神様ウォーレン・バフェット
彼の平均利回りは約20%と言われています。
彼ですら20%を出すことが限界なのに対してあなたは同等の成績を出すことが出来るでしょうか?
老後までの期間は短いですがリスクの少ない安定した投資商品を選びましょう。
一括投資をしてしまう
50代60代の人の貯金額は若い世代と比べて恐らく多いでしょう。更に60代では退職金を貰っている人も居るはずです。
貯金や退職金があっても老後の資金は到底足りないので投資を始めます。
そこでやりがちなのが『一括投資』です。
10%の利益が出たとすると、100万円投資では10万円、1000万投資では100万円と当然ですが利益に差が出てきます。
このように大きな利益に目がくらむと一括投資という選択をしてしまいがちです。
高いリターンを求める=高いリスクを背負う
一方リスクで考えると10%の損失が出た場合、100万円投資では10万円の損失、1000万円投資では100万円の損失となります。
頭では理解しているつもりでも利益ばかりが気になってリスクを疎かにしてしまいます。
今まで貯めてきたお金を一瞬で失うような一括投資はオススメ出来ません。
老後資金が足りない場合どうすればいいのか?
老後資金が足りないから投資で一発逆転の夢を見る。
利回り目標を高く設定し、一括投資で多くの利益を求めるという負のサイクルとなります。
では老後資金が足りない場合どうすればいいのか?
- 定年後も働く
- 年金受給を遅らせる
- リスクの少ない投資戦略を立てる
定年後も働く
老後の生活に不安を感じるのは定年後に労働収入が無くなるからです。
現役時代と同じ給料は難しいと思いますが、生活の足しにはなるはずです。
体が元気なうちは働くことを前提としましょう。
年金受給を遅らせる
定年後の収入源は年金です。
年金を貰う期間を1ヵ月遅らせるごとに支給額は0.7%増加し、最大5年間(60ヵ月)42%まで増やすことが出来ます。
厚生年金の平均が約15万円なので42%増えると21万3千円となり老後の不安が無くなるかもしれません。
年金について詳しくまとめた記事があるので参考にしてみてください。
リスクの少ない投資戦略を立てる
- 高いリターンを得る
- 一括投資をする
どちらもリスクが高いという共通点があります。
リスクが高いということは確かにリターンも高くなるかもしれませんが、その確率に50代60代まで貯めてきたお金を掛けるのは割に合いません。
なるべく『損をしにくい』『銀行預金よりは遥かにリターンが見込める』『投資初心者でもできる』そんな投資戦略を立てましょう。
50代・60代にオススメの投資とは?
ではどんな投資戦略が良いのか?ズバリ投資信託です。
投資信託運用による分散投資をオススメします。
投資の大原則は『長期』『分散』『積立』の3つになります。
〚長期〛
定年を65歳と仮定した場合、50代なら6年~15年、60代なら最高で5年の期間があります。
更に定年後も働くことを選択した場合、投資期間は伸びるので『長期』での運用が可能となります。
〚分散〛
お金の分散・投資対象の分散が必要です。
仮に1000万円持っている場合、一括で1000万円をドンと入れるのはリスクが高いです。
そこで1000万円を2年間(24ヵ月)に分割して入れればリスク軽減に繋がります。
投資対象の分散とは、例えば不動産投資ですが不動産投資をしようとしても買うことが出来るのは1軒2軒が限界ですよね?
1軒2軒で投資利益を上げるよりも100軒200軒持っている人の方が『安定的』に利益を上げることが出来るのは明白です。
株の世界でも同じで1銘柄2銘柄の集中投資よりも1000銘柄2000銘柄と持っていた方が『安定的』に利益を上げることが出来ます。
大きな利益を取るには『一点集中』『一括投資』が必要ですが『安定的な利益』を取るには『分散投資』が良いでしょう。
〚積立〛
お金の分散と似ていますが、貯まった資金を一括で投資するよりも毎月一定額投資したほうがリスクを減らすことが出来ます。(ドルコスト平均法)
50代60代の人は現在の貯金額から投資に捻出してもいい金額を2年間(24ヵ月)ほどで分散投資した後に、貰える給料から一定額投資に回すのが良いでしょう。
例:貯金1000万円 毎月の給料30万
まず100万円を手元に置いておき、900万円を24分割します。
毎月37万5千円ずつ投資する。
2年後には給料の一部(仮に5万円)を毎月定年まで投資し続ける。
こうすることでドルコスト平均法の力によってリスクを少なくすることが出来る。
まとめ
50代60代の人が投資に気を付けるポイント
- 利回りの高すぎる商品に手を出さない
- 今までの貯金を一括で投資しない
一番大事なことは『リスクを取り過ぎない』
5年~15年で老後を迎える時期に大きなリスクを背負ってお金が無くしては人生終わりです。
どうしても老後資金に不安を感じている人は
- 定年後も働く
- 年金受給を遅らせる
- リスクの少ない投資戦略を立てる
大事なお金を守りつつ、多少のリスクを背負い老後資金を貯めましょう。
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