投資信託で積立投資を始めた方
毎月淡々と積み立てていてやることが無い
しかし投資信託を始めると一年に一回は必要な作業があります。
それは『リバランス』です。
やり方が分からない人の為に実際にやってみようと思います。
私は2016年から株式投資、投資信託をやっていて、投資成績はプラス200万ほどになります。
私の今まで経験してきた知識が少しでも皆さんの役に立てれば幸いです。
リバランスとは?

投資信託を始める前に様々な商品を組み合わせるポートフォリオ戦略が大事だと説明しました。
ポートフォリオ戦略が分からない人は下記の記事を参照して下さい。
いざ投資を始めると、自分の決めた資産配分が積立投資を毎月繰り返していくにつれ徐々に崩れていってしまいます。
崩れた資産配分を正しく直す作業をリバランスと言います。
言葉で理解できないかもしれませんので実際の様子を見てみましょう。
私のポートフォリオになります。

私が最初に決めた投資信託の資産配分は、国内20%、先進国60%、新興国20%になります。
右側の評価額の欄を見てください。
下二桁は円ではなく銭なので無視してください。
国内株式と新興国株式は同じ配分で積立を繰り返しましたが、パッと見ただけでも評価額に差があるのが分かると思います。
この配分を正しく直してみましょう。
実際にリバランスをしてみよう

それでは実際の画面に従ってリバランスをしてみようと思います。
評価額を自分で計算して差額分を出すのも良いのですが簡単な方法があるので紹介します。
モッティさんという方が公開しているリバランスツールになります。
無料で使い勝手も良いので是非試してみてください。

実際のツールを使った画面になります。
エクセルをお持ちの方はこちらでやるのが非常に便利です。
左側から資産配分、評価額、リバランス額が表示されます。
先ほどの目標比率と評価額を実際に入力してみました。
現在のバランスは、国内19.7%、先進国59.6%、新興国20.7%となっています。
このバランスを直すには、新興国株式を5406円売って、日本株式を2050円、先進国株式を3356円買えばいいようです。
SBI証券の画面でやってみましょう。

投資信託の売り方が分からない人の為に手順を紹介します。
- 一番上の取引をクリック
- 左の投資信託をクリック
- 上の売却をクリック
選択するとこの画面になります。
あとは投資信託の商品から買付・売却を選択すれば大丈夫です。
では売却してみましょう。


実際の売却画面になります。
商品名を確認し、売却方法が解約になっていることを確認し、預かり区分の確認
NISA・つみたてNISAをやっている方はそちらを選んでも大丈夫です。
しかし、つみたてNISAをやっていて買付上限(年間40万)を超えてしまう人は新たに買付する場合は特定口座での取引になります。
最後に金額指定を確認しましょう。(※絶対に全額を選ばないように注意しましょう!)
これで売却が完了します。
次は購入画面になります。

買い付け方法は、先ほどの買付・売却画面で買付を選択するとこのような画面になります。
購入金額を入力するだけで大丈夫です。
Tポイントがある人はポイント利用を選択すれば現金を使わずに購入することも可能です。
これでリバランスは完了となります。
最初のうちはノーセルリバランスがオススメ

ノーセルリバランスとは字の如くノーセル(売らない)リバランスのことを言います。
先ほどは新興国株式を5406円売って、そのお金で国内株式、先進国株式を購入していました。
リバランスの欠点は売却時に税金がかかってしまう事です。
この税金を出来るだけ支払わずにリバランスをする方法がノーセルリバランスになります。
モッティさんのツールではノーセルリバランスにも対応しています。
見てみましょう。

先ほどと同じように評価額を打ち込むとこのようになります。
27032円を用意することが出来れば、売却せずにバランスを整えることが出来ます。
またボーナスなどが出て、その資金を投資に回したいと考える場合は右側の任意額でのノーセルリバランスをオススメします。
10万円余裕があれば新規投資額を打ち込むと各商品の購入額を計算してくれます。
リバランスは1年に1回、年末に行うことが一般的です。
- お金に一切余裕が無い方は普通のリバランス
- 数万円なら余裕がある方はノーセルリバランス
- ボーナスなどで多くの余裕がある方は任意額ノーセルリバランス
自分の生活に合ったリバランス方法を選択してみてください。
リバランスをする意味

何故リバランスが必要なのか?
まずは資産配分を元通りにしないと投資のリスクが上がり、投資成績が下がってしまう恐れがあるからです。
例えば
株式50% 債券50%
このような配分で運用していたはずなのに1年後には
株式30% 債券70%
株式の割合が30%しかない為、運用利回りの期待値が下がってしまいます。
逆に
株式70% 債券30%
これだとリスクを減らしたいと考えていたのに債券が30%しか働かずリスクが上がってしまう恐れがあります。
こういった事態を避けるためにもリバランスは重要な役割があります。
更にもう一点は『ドルコスト平均法』です。
資産配分が低いということは、現在その商品は安いということになります。
安い時に商品を買うと数量を多く手に入れることが出来るため将来の資産形成に優位に働きます。
投資信託で利益を出すには、如何に安い時に多く仕入れることが出来るかにかかっていますのでリバランスは重要な役目を果たします。
リバランスが必要な人・必要じゃない人

リバランスは全員がやったほうがいいのか?と言われればそうではありません。
リバランスが必要な人は資産配分が大きく崩れてしまっている人です。
先ほどやり方の説明で私の配分を紹介しました。
国内19.7%、先進国59.6%、新興国20.7%
目標値は20%、60%、20%です。
このようにあまり資産配分が崩れていない場合はリバランスをやる必要はありません。
大体の目安としては3%~5%ほどの崩れが生じたときにやるべきです。
ノーセルリバランスは問題ないのですが、売却をするリバランスの場合は、やり過ぎると逆にパフォーマンスが落ちてしまう結果になります。(売却時の税金のせいです)
リバランスを行う時期は年一回、多くて年2回までに留めておきましょう。
配分の崩れが2%未満の場合は何もやる必要は無いです。
ボーナスなどを投資したい場合は、ノーセルリバランスで行いましょう。
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