つみたてNISAを始めたいけど20年後どうなっているか不安
- 本当につみたてNISAで儲かるのか
- どれぐらいの利益が出るのか
- 20年後に暴落したらどうなるか
これらを実際のデータに基づいて検証してみたいと思います。
私は2016年から株式投資、投資信託をやっていて、投資成績はプラス200万ほどになります。
私の今まで経験してきた知識が少しでも皆さんの役に立てれば幸いです。
つみたてNISAシミュレーション

投資の大原則『長期・分散・積立』
つみたてNISAはこの3つにマッチした制度なので使わない手はありません。
つみたてNISAは20年間という長い期間投資を続けることが前提となってきます。
しかし投資をしている20年間で様々な出来事が起こるでしょう。
そこで4つのシミュレーションをしてみようと思います。
- 理想とする20年間
- 実際に起こった最高の20年間
- 実際に起こった最悪の20年間
- 20年目に大暴落したら
検証はすべて同じ条件とします。
- 投資商品:S&P500
- 投資資金:毎月33000円(つみたてNISAの上限)
- 投資期間:20年間
投資信託・つみたてNISAで運用してみたいと思っている方は是非最後までご覧ください。
理想とする20年間

投資信託(インデックスファンド)の利回りは3%~7%と言われています。
S&P500という商品は過去30年間の平均利回りは7.1%です。
これから投資を始めようした方が7%で運用できると考えると下回った時にお金が足りないとなってしまうので、少し下でシミュレーションするのが一般的です。
今回は実際に狙えるであろう5%で見てみましょう。

こちらが積立投資で狙うべき結果になります。
- 投資元本:792万円
- 運用利益:564万4111円
- 合計:1356万4111円
※あくまでシミュレーションであり、この結果になる保証はどこにもありません
実際に起こった最高の20年間

次はもし20年間が最高の結果だったらどうなるか?検証してみましょう。
株式投資の歴史上、もっとも上昇した場面はどこだと思いますか?

このように様々な出来事が起こりましたが、20年間の上昇率で見るとITバブル崩壊前の20年間が最も上昇しました。
それでは、この20年間運用できたとすればどのような結果になったのか見てみましょう。

20年間で4430万円になりました。
理想とする成績より3倍の結果になりました。
夢があると思いませんか?
もちろんこういった結果は稀だと思いますが、実際にこの20年は存在しました。
投資をしないで貯金のみで800万を得るか、投資への一歩を踏み出し4430万円の夢を追うか
どちらを選択するかはあなた次第です。
実際に起こった最悪の20年間

株式史上最悪の暴落は何か?
皆さんは上のグラフを見て何を想像しますか?
ITバブル崩壊?リーマンショック?直近のコロナウイルスショック?
実は1929年に起こった『世界恐慌』です。
グラフを見ると大したことが無さそうに思えますが、拡大したグラフをご覧ください。

1928年から徐々に上がり続け、1929年に31.71とピークを迎えます。
そこから一気に下がり続け、4年間で4.43まで下落し続けました。
最大暴落幅は-89%を記録しました。
ちなみに100年に1度といわれるリーマンショック時は-57%なので如何に凄かったか分かりますね。
次のグラフをご覧ください

1929年の高値を記録してから、元に戻る期間は実に25年もかかりました。
長い間不遇の時代が続いたことを表します。恐ろしいですね。
では、この期間につみたてNISAを使って20年間運用したらどうなったか?
見てみましょう。

期間は1929年1月の20年間になります。
つみたてNISA終了時点では大分マイナスの状況ですが、これは一括投資ではなく積立投資なので結果は変わります。
暴落にめげずに積み立てを続けた結果こうなりました。

最悪な20年間でも積立投資を続けると約1000万円になりました。
元本800万なので1.25倍とプラスで終えることが出来ました。
最初の4年間はマイナスに推移していますが、『分散・積立』によるドルコスト平均法が効果を発揮し、最終的にはプラスに持っていくことに成功しています。
これが投資の大原則である『長期・分散・積立』ですね。
20年という長い期間、投資するお金を分散し、コツコツと積み立てることにより最悪の20年間すらも乗り越えることが出来ました。
最後は20年目に暴落が起きたらどうなるか?検証してみましょう。
20年目に大暴落が起きたらどうなるか?

つみたてNISAを活用して投資を始めると誰もが疑問に思うことがあります。
つみたてNISA最後の年(20年目)に暴落が来たらどうなるのか?
検証してみましょう。

今回の検証は、終わりの年をリーマンショックの底値に合わせて運用した場合どうなるか?
100年に1度の大暴落リーマンショック
更にこの20年ではITバブル崩壊も含まれていることから、株価の振り幅が非常に大きかった20年でもあります。
それでは検証結果を見てみましょう。

+13000円ということでギリギリ耐えることが出来ました。
20年間運用してきて最後の最後に暴落を迎えると、このような結果になってしまいます。
残念な結果でガッカリするでしょう。
しかし100年に1度の大暴落でさえ、ドルコスト平均法を駆使して運用を続ければプラスで終えられるのは凄いことではないでしょうか?
プラスで終えられた原因の一つにITバブル崩壊も関与しています。
2000年から2003年にかけての暴落時にも積み立てを続けた結果、多くの数量を買うことが出来ています。
この暴落が無ければ恐らくマイナスになっていたと思います。
資産を増やすためには、何度か暴落を経験し、その度に数量を多く手に入れて将来の為の加速力を身に付けなくてはなりません。
高くジャンプするためには大きく屈むことが重要なのと同じですね。
暴落時こそ慌てずに淡々と積み立てるように心がけましょう。
※20年目に世界恐慌の底値を当てはめると確実にマイナスになります。
まとめ
全ての検証を終え、全てプラスを確保することが出来ました。
20年という長期間運用すれば99%はプラスで終えられそうです。
私がつみたてNISAをオススメする理由もこの結果によるものです。
少しでも投資への不安を解消できたのではないでしょうか?
更につみたてNISAは20年後に必ず売却しなければならないというわけでもありません。
つみたてNISA口座から特定口座に移して、そのまま保有を続けることも可能です。
この記事を書いている2021年現在、NYダウは最高値を記録しています。
リーマンショックから11年後には最高値を迎えるわけです。
リーマンショック時に慌てて売らずに持ち続けていれば現在の資産は大きく膨らんでいるでしょう。
その際は税金がかかってしまいますが、そこは諦めましょう。
長期・分散・積立を信じて投資への一歩踏み出してみませんか?
この検証に使った『S&P500』という投資信託商品はSBI証券、楽天証券どちらでも購入することが出来ます。
何を買えばいいか分からない方はこの商品一つでも大丈夫かもしれませんね。
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