- 国民年金はいくら支払うのか?
- 国民健康保険料はいくら支払うのか?
- お得な制度はあるのか?
- シミュレーション結果はどうなるのか?
会社員だった人がFIRE生活に突入してみて初めて支払うのが国民年金と国民健康保険です。
会社で厚生年金・社会保険料が天引きされた給料を受け取っていた人は困惑するはずです。
FIREを目指す上で生活費のシミュレーションは欠かせませんが国民年金・国民健康保険の金額を知らなければ正確な結果を算出することは出来ません。
FIRE生活の落とし穴にハマらない為にもしっかり理解しておきましょう。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
FIRE達成目標金額の勘違い
FIREを目指している人なら知っていると思いますがFIREの目標金額は『生活費の25年分』と言われています。
生活費が月20万円なら年間240万円、25年分で6000万円必要です。
この理論は取り崩し方法の〚4%ルール〛に則って6000万円の資産を毎年4%取り崩すと年間240万円作り出すことが出来るからです。
しかし勘違いがあります!
会社員の人は給料を貰うときに厚生年金や社会保険料などが天引きされた状態で受け取っています。
FIRE生活を始めると『国民年金』と『国民健康保険料』を払わなくてはいけません。
この2つの支出をシミュレーションに入れていなければ大変なことが起きるので是非シミュレーションをしてみてください。
国民年金はいくら?
国民年金の料金は2021年現在で月16610円となっています。
夫婦2人なら月33220円となります。
国民年金には免除制度があります。
独身 | 夫婦 | 夫婦+子供2人 | |
全額免除 | 122万円 | 157万円 | 257万円 |
3/4免除 | 158万円 | 229万円 | 354万円 |
1/2免除 | 227万円 | 304万円 | 420万円 |
1/4免除 | 296万円 | 376万円 | 486万円 |
家族構成と収入によって免除を受けれるかどうかが決まります。
低収入・無収入であれば免除申請出来るので該当する人は必ず申請しましょう。
※年金免除を受ける場合は将来受け取る年金額が減るので注意しましょう。
- 全額免除:満額時の1/2
- 3/4免除:満額時の5/8
- 1/2免除:満額時の6/8
- 1/4免除:満額時の7/8
健康保険料はいくら?
国民年金とセットで支払うことになる国民健康保険について
国民健康保険料ランキング 年収400万円(単身)の場合

国民健康保険とは、様々な医療費を負担して貰える制度です。
厚生年金に加入していない人が支払う保険料であり国民年金とセットで支払います。
月々の保険料は『前年度の収入』『家族構成』『住んでいる地域』によって異なります。
ランキングを見てください。年収400万円(単身)
一番高い広島県広島市では62万6735円
一番安い静岡県富士市では29万1720円
その差は33万5015円となっており、住む地域によって料金が大きく異なるのが分かります。
あなたはいくら支払う必要があるのか?調べる方法があります。
国民健康保険計算機というサイトです。

こちらのサイトを使えば『収入』『年齢』『住んでいる地域』などを入力するだけで正確な料金を把握することが出来ます。
実際にやってみましょう。
『神奈川県横浜市』で『夫婦と小さい子供2人』で『年収300万』としてみましょう。

奥さんと子供の収入が無い場合は0円で入力しましょう。
健康保険料を1か月当たり34587円支払うことになります。
国民健康保険料には軽減制度が存在します。
収入が低い人は2割~7割減額してくれる制度になっています。

こちらが軽減条件の計算式となっています。分かりにくいですよね?安心してください!
国民健康保険料の減額制度には申請が必要ありません。(全額免除のみ申請が必要)
所得の申告(確定申告、住民税の申告、国保の所得申告のうちいずれか)を行っていれば自動で減額してくれるので安心ですね。
FIRE後にかかる合計金額
国民年金と国民健康保険の金額が分かりました。
国民年金
- 独身: 16610円
- 夫婦: 33220円
国民健康保険料(上記シミュレーション)
- 34587円
33220円+34587円=67807円
減額制度がなければFIRE後に毎月67807円支払うことになります。
しかしFIREは収入が少ない人(仕事を辞めている人)がほとんどなので減額対象者でしょう。
株の配当金や投資信託の取り崩しは収入にはカウントされないので心配ありません。
注意点:特定口座やNISA口座は減額対象となりますが一般口座を使用している場合は収入にカウントされてしまうので申請が通らない可能性があります。
まとめ
- 国民年金は大人一人当たり16610円かかる
- 低所得者は国民年金の免除申請対象である
- 国民健康保険料は生活環境で異なるのでFIRE前にシミュレーションをしよう
- 国民健康保険の減額制度対象者は活用される
今まで会社員だった人がFIRE生活を送ると思わぬ落とし穴に遭遇します。
生活費の25年分の資産を用意できたとしても、シミュレーションしていなかった毎月6万円前後の支出が加算されれば家計は成り立ちません。
安心安全のFIRE生活を送る為にも支出シミュレーションをしっかり行いましょう。
また免除申請・減額制度を使用できる場合は必ず行いましょう。
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