つみたてNISA口座で投資信託運用を開始したら『ほったらかし』で大丈夫?
一年に一度、年末のタイミングでやったほうが良いことが3つあります。
- ポートフォリオの見直し
- つみたてNISAを非課税枠の上限まで使い切る
- リバランス
これをやるだけで20年後の運用成績がアップするかもしれません。
初めて投資をやる人は参考にしてください。
自己紹介
私は正社員ではなくアルバイト生活を送っています。
低収入・ノーボーナスでも計画性を立てれば資産は築くことが出来、現在資産は850万を超えました。
2016年から始めた資産運用により資産を拡大しつつ老後への備えをしっかりやっています。
私の知識や経験が少しでも役に立てればと思いこのブログを開設しました。
ポートフォリオの見直し
ポートフォリオとは『資産配分』のことで、国内株式・先進国株式・米国株式・新興国株式などに何%ずつ資産を配分するのかを最初に決めているはずです。
今年一年投資をやってみて自分の想像通りの運用結果が出たのかチェックしましょう。
最初に決めたポートフォリオから、心変わり、新しい商品への目移りなどがあったら年末の段階でピックアップしておいて来年の1月には心機一転のポートフォリオを組むのも良いでしょう。
組み換えをするのは別に悪い事ではありません。
新しい知識を得た結果によるものであり、投資家として成長した証となります。
毎年コロコロと変更するのは運用成績を落とすことになりますが、始めは選択ミスをしがちなので早めに修正するよう心掛けましょう。
つみたてNISAの上限まで使い切る
つみたてNISAの上限は年間40万円(月3万3333円)です。
年の途中から、つみたてNISAを開始した人は非課税枠がまだ残っている可能性があります。
もし投資資金に余裕があれば”ボーナス設定”を使い上限いっぱいまで積み立てましょう。
10万円しか積み立て出来ていない人と40万円積み立てた人では20年後に大きな差が生まれます。
20年間年利5%で運用した場合
- 10万円→26万円
- 40万円→106万円
投資金額は30万円しか違わないのに、20年後の運用成績は80万円も違います。
投資資金に余裕があり、非課税枠が残っている人は必ずやりましょう!
リバランス
リバランスとは、ポートフォリオ(資産配分)のバランスが崩れた時に、バランスを調整して元に戻してあげることです。
例えば最初にこのような資産配分を考えていたとします。
- 国内株式:40%
- 先進国株式:30%
- 新興国株式:30%
このバランスが年末に崩れてしまっている場合があります。
- 国内株式:20%
- 先進国株式:30%
- 新興国株式:50%
このような時にリバランス(調整)を行って元に戻してあげます。
新興国株式を20%売り、そのお金で国内株式を20%買う。
何故リバランスは必要なのか?
理由は想定以上のリスクを背負うからです。
例えば上記の場合、新興国は非常に値動きの荒い(リスクの高い)株式で、それに比べて国内株式は少しマイルドな値動きをする傾向があります。
最初に決めた配分を見ると、国内に重点(40%)を置いているのを想像すると、リスクの高い激しい値動きよりも、リスクの低いマイルドな値動きを期待しているのが見て取れます。
それが気付いたら新興国株式50%となっており、値動きの激しいものに重点が置かれてしまっています。
そうなると最初に想定していた値動きとは違ったリスクの高いものに多く投資をしている事となり、暴落場面が訪れると正しい判断が出来なくなる恐れがあります。
こういった想定外の出来事を無くすためにもリバランスは非常に重要な行動なので一年に一度、年末のタイミングで行うのが良いでしょう。
つみたてNISA口座で投資をしている場合、リバランスよりも『ノーセルリバランス』をオススメしています。
ノーセルとは売らないということです。
先ほどのリバランスでは売り買いを行いましたが、”買い増し”だけでバランスを調整することをノーセルリバランスと言います。
ノーセルリバランスが良い理由
つみたてNISA口座は非課税枠の上限が決まっており、一度売却すると枠は戻ってきません。
なるべく長期間、出来れば20年間売らずにひたすら買い続けることで最大限の効果を発揮します。
そこで上限いっぱいまで使っている人は特定口座で買い増ししましょう。
そうすればつみたてNISA口座には手を付けることなく、リバランスをする事が可能になります。
つみたてNISA口座の枠が余っている人はボーナス設定を使い、その枠でリバランスを行うのも良いでしょう。
そうすれば上限まで非課税枠を使いつつ、リバランスも行えるので一石二鳥です。
リバランス・ノーセルリバランスのやり方について詳しく解説している記事があるので是非参考にしてください。(画像付き・エクセルで簡単に計算できるサイトも紹介しています。)
まとめ
つみたてNISAで年末までにやるべきこと
- ポートフォリオの見直し
- 非課税枠を上限まで使い切る
- リバランス
この3つを行うことで20年後の運用成績に差が生まれます。
投資信託は『ほったらかしで大丈夫』と思って何もしないと将来の運用成績だけではなく思わぬリスクに晒されることも有り得ます。
一年に一度、投資のおさらいの意味でも上記3つを行いましょう。
コメント